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【ダイの大冒険】ダイ大第五十六話感想!偉大なる父の死を乗り越え、息子は決意を固める!

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ダイの大冒険のソシャゲ、魂の絆がリリースされてそれなりに経ちますが、実はやっていません。

ソシャゲは継続してプレイできるのは基本的に一つだけなんですよね~。入れても少ししたら消しちゃったりします。

でもドラクエけしけしは気になってます。

 

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

前回、黒のコアがとうとう爆発してしまいましたが、一体どうなっているのかーー!!

 

 

バランの最期

爆発からなんとか逃れたポップたち。

バーンパレスの全容を目にしたポップは、そのあまりの巨大さに驚きを隠せません!

これほどまでに巨大なものを浮かせているバーンの魔力、やばすぎる!

一度引き返すのも手ではありますが、ダイやバランの安否が気になります。ヒュンケルは、さきほどの爆発はハドラーとの戦いの中起きたものと推測し、爆発の震源地にダイがいるものと考えます。頭がいい。

そして、爆発の震源地、そしてダイたちが開いた魔宮の門を見つけ出します。有能。

 

ポップはルーラで全員を魔宮の門まで運びます。

う~ん、ここのダンジョン感、ドラクエというよりキングダムハーツっぽさがありますね。絶対道に迷いますよ。ゲームじゃなくてよかったぁ。あ、でも家庭用ゲーム機でダイ大のゲームが出るんでしたっけ。ということは、このバーンパレスを探索することになる!?

 

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2021年リリースらしいんですけど、続報が全然ないですね。対応ハードがPS5だったらプレイできないんですよねぇ。PS4かSwitchで出してほしいです。Steamで出されてもPCスペック足りないだろうしなぁ。すいません、話が逸れました。

 

早速バーンパレスに乗り込むポップたち!

そこには傷を負ってはいるものの、なんとか無事な様子のダイ。そしてようやく目を覚ましたようです。

みんなの無事を確認したダイは、バランがうまく爆発を抑え込んでくれたことを察します。その安堵の笑みを見て、思わず目をそらすポップたち。

そして空を見上げたダイは目にします。

 

コアの爆発をその身に受けたバランの、無残な姿を……。

 

自体を飲み込むことのできないダイ。しかし、気づきます。爆発により砕けた部屋の中で、自分のいた場所だけが無傷に保たれていることを。そのため、ダイはあの大爆発を至近距離で受けたにも関わらず、生き残ることができたのです。

 

バランは、息子を守るために全ての竜闘気を使い果たしてしまいました。

黒のコアの力は、大陸を吹き飛ばすほど。しかし、そんな黒のコアも、ただ一つの力にはかなわなかったのです。それが愛。命を捨ててでも誰かを守りたいと思う愛は、魔界で唯一恐れられる黒のコアにも勝るのです。

そして、竜魔人から人間の姿に戻ったバランは、力なく落下していきます。

バランを受け止めようと思わず走り出すダイ。しかし伸ばされた手は、バランに届くことはなく。

父は地面に伏してしまいました。

 

バランの生命力は、回復魔法ではどうにもできないほどわずかしか残っていませんでした。それを知ってもダイはバランの命を諦めきれません。

必死になるダイに、バランは最後の力を振り絞って声をかけます。ダイの名を呼びます。しかし、その瞳はもうなにもうつしておらず、今まさに命が尽きようとしていることをいやでも感じさせます。バランがなんとか伸ばした手を、握り返して自分がいることを示すダイ。涙を目にいっぱい浮かべたダイ。こんな姿を、数か月前、命を奪い合ったときにどうして想像できたでしょうか。ポップの命を奪ったバランが、今はダイの仲間の安否を気にかけています。バランが守りたかったのは、息子だけではなく息子の仲間、友人もだったのですから。全員無事だったことを聞くと、バランは安堵し、泣いているダイを優しくたしなめます。その言い方はまさしく父親のもの。そしてバランは、自身が助からなことをすでに悟っていました。

ダイはそれでも、バランの命を諦めきれません。本物の竜の騎士は最強だから、死んだりなんかしない、と。しかしバランは、心を持たなかった自分は真の竜の騎士ではない、ダイにはそれがある、と言います。ダイを育ててくれたモンスターが、心を教えてくれたから、だから、そのモンスターがお前にとっての父だ、と……。あれほどまでにダイの父であることに固執していたバランでしたが、ダイという名を与え心を与えたブラスの方が父親であると、そう感じたのでしょう。父として、何もダイに残せなかったと、そう思ったのかもしれません。こんな父のために泣くダイの心を救いたかったのかもしれません。

しかし、ダイは言います。ブラスじいちゃんはじいちゃんで、父さんではない……。これまでバランを父として認めなかったダイが振り絞った、精一杯の愛情表現がそれでした。しかし、バランはすでに声もよく聞き取れなくなっていました。

クロコダインは、ダイに父を呼ぶ最後の機会であることを告げます。しかし、これまでの二人の確執から、どうしてもその一言を言うことができないダイ。目も見えず耳も聞こえないバランは、とうとう力尽きてしまいました。

強く生きろ。

そう言い残して……。強き竜、バランとソアラが込めた願いを残して。

 

ダイは、ようやく父を呼びます。

もう彼の耳には届いていないかもしれません。

しかし、大事なのは呼び方ではなく、在り方です。ハドラーとの戦いを通して、彼らは今、本当の親子になれたのです。

父として、息子に意志を残せたバランの死に顔は穏やかでした。

 

 

父の想いを胸に

CM前後のアイキャッチが、バランのギガブレイク、そしてダイのアバンストラッシュだったのは粋な演出でしたね。竜の騎士として生きたバランの必殺技、そしてその息子であり勇者として戦うダイの必殺技。ダイはアバン先生から勇者の技であるアバンストラッシュを受け継ぎ、バランから受け継いだ竜の紋章を持って戦う。モンスターに心を教わり、人間に戦う術を教わり、竜の騎士として戦うダイという少年をアイキャッチだけで表現するの、素晴らしいです。

 

バランが死に、泣き続けるダイ。

すると、突如ダイとバランの体が光り輝きます。そして、ダイの心に、父の声が響きました。肉体が滅びても、魂は死なない。ダイが戦い続ける限り、バランもダイと共に戦い続けるのです。幼き頃に引き裂かれてしまった親子を阻むものはもう何もありません。普通の親子として幸せな時を過ごす事はもうできない二人。しかし、彼らはもう二度と離れることはないでしょう。

共に歩み、大魔王バーンを倒すのです。ダイは再び、声をかぎりに父を呼びます。バランは光の中に消えていきましたが、いなくなったわけではありません。ダイの心の中に、彼はいるのです。

 

バランの想いを知ったダイは、決意を胸に固めます。

 

ポップはたったいま父をなくした少年を思いやり、一度地上に戻ることを提案します。

しかしクロコダインとヒュンケルは、今歩みを止めるわけにはいかない、とダイに進言します。

ポップはそれを聞き、怒りをあらわにします。今父親を失ったダイに対して投げかける言葉がそれでは、あまりではないかと。ポップの言う通り、たった一人の肉親を目の前で失ったダイには、もう少し心の整理の時間が必要と考えるのは妥当です。今すぐに戦えと言うのは酷です。

 

それでも、ヒュンケルやクロコダインが言っていることのほうが正しいです。それは、普段であればポップと同意見であろうマァムが、何も意見しないことからもわかるでしょう。彼女も、ダイの気持ちを慮って休ませてあげたいと少なからず考えているはず。しかしそれを言わないのは、今止めるべきではないとわかっているからです。

同じようにたった一人の父を失ったヒュンケルに、ダイの辛さがわからないはずがありません。それでも、今はバランの死から得られたもののために進むべきなのです。バーンたちが体勢を立て直す前に、たたみかけるべきなのです。

それはポップだって、わかっていないわけではないはずです。バランの死を無駄にしないためにも戦うのが最適解です。

 

でも!人の心は理屈じゃないのです!いつだって正解を選べるほど、心は正しさを貫き通せるものではないのです!時に強く、時に弱くなるのが心なのです!

 

ポップが反論する中、ダイは声をあげます。大丈夫だ、だから行こう、と。バランが最後に伝えた言葉を胸に、戦い続けることを決めます。

ダイの決意を聞き、ポップもまた心を決めます。肉親を失ったばかりなのに、それでも立ち止まらない少年を抱きしめながら……。

ダイはヒュンケルたちが戦うべきだと言う前から、戦う決意を固めていたでしょう。ポップが戻ろうと言った時、すでにその選択はなかったはずです。

しかし、ポップが一度帰ろうと提言し、ヒュンケルたちに反論したことはダイにとって大きな意味があると思います。ポップがああいわなければダイは心のよりどころを失い、ただ戦うだけになってしまいます。ポップがダイの父の死を悼むからこそ、ダイは父の力を胸に、戦い続けるという選択を迷いなく選べるのです。戦うことは正しい、でもだからといって死を悲しむことをなくしてはいけません。ポップは他の仲間よりも、正しく強い選択を選ぶ力が乏しいかもしれない。でも、だからこそ気持ちに寄り添う人間らしさを、みんな忘れないでいられる。

世界を平和に導くために戦う勇者は、心の迷いのせいで立ち止まることは許されないかもしれません。でも、心の迷いをなくし続けたら、心なんてないのと同じになってしまいます。ポップのような、迷って立ち止まって人を想える仲間がいるから、ダイは人間でいられます。

弱くって臆病で、でも優しい、そんな人間の心をいつも教えてくれるのは、やはりポップなんだとよくわかるシーンでした。

 

そして、まさに休む間もなく敵はすでにすぐそこに来ていました。

キルバーンとミストバーン、そして大魔王バーンが、目の前に現れたのです。

 

大魔王バーンがあらわれた!

バーンの姿を初めて目の当たりにしたダイたち。その圧倒的なパワー。

老体の見た目からは考えられないほどの力をひしひしと感じ、元魔王軍のクロコダインとヒュンケルも驚きを隠せません。

 

ハドラーと親衛騎団、そして黒のコアの爆発にも耐えたダイたちをほめたたえるバーン。うるせぇ!てか今更ですがハドラーも親衛騎団も、爆発であっけなく退場ですか!?ハドラーが爆心地ですし、ハドラーが死んだら親衛騎団の皆さんも退場なので致し方ないですが、なんか寂しいな!!これだからバーンは嫌いだよ!

 

バーンは、彼らの健闘をたたえて褒美を与えようとしているらしいのです。うるせぇ!だまれ!

ダイたちが最も望むものはバーンの命。しかしミストバーンとキルバーン、そしてバーンの3人と戦えば、あまりにもその望みをかなえるのは難しいです。

そのため、バーン一人だけでダイたちと戦うことを褒美としたのです。

 

そこからわかるバーンの圧倒的余裕感!!

絶対にお前らには倒せないけどな~という自信の表れ!

しかしこれはチャンス!!

バーン一人VSアバンの使徒!

 

もういけ!倒せ!来週を最終回にしちまえ~~~~~~~~!!!!!!!

 

 

 

今回はボロッボロに泣きながら感想を書きました。やはり、バランの死自体もそうですが、ポップに「一度帰ろう」と言わせたのがすごいですね。エンディングの歌詞もさらに深みが増した気がします。

そして今回気づいたのですが、エンディングにてバランがダイを守ったあとのバーンパレスの部屋が映し出されていたのですね!

それを知り、エンディングでまたしても号泣してしまいました。あれがバランの愛の形、痕跡なのだよ……。

 

 

(文・やなぎアキ)

 

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