前回までのあらすじ
ブルリア星に危機が迫っていることを察知したガイアス、そしてモガマルたち。
するとなんとそこに、仲間になりたそうにこちらを見るスライムが!
どうやらモンスターを仲間にすることができるようになったらしい!
前回
第三話 モンスターを仲間にしたいぞ!
なんであのスライムはオレたちの仲間になりたがっていたんだ!?
そんな奇特なことを考えるモンスターはオレくらいなものだと思っていたのだが、これではオレのアイデンティティーが!
でも今までこんなことはなかったというのに、何が起こっているっていうんだ!
うるせぇぞじじい!
お前はいっつも突然声をあげるんだな!もっとひっそりとできないもんか!
で、何かわかったのか!?
ほほう?だてに長くは生きてないな、じじい。
いつかモガマルも、じじいに負けないくらい色々な星の知識を蓄えていきたいものだな。今のところは、異世界であるアレフガルドのことくらいしかわからないもんな。
『伝説のまもの使い』!?
なんだそれ、かっけぇーーーー!!伝説のってだけでもかっこいいのに、まもの使いか!まもの使いってことは、モンスターを使役するってことだろ?
勇者もかっこよかったけど、まもの使いもこれまたいいな!
憎む心ではなく、愛を持って……?
そ、そうか、倒すべき相手と思って戦うんじゃないのか。愛の拳をで、相手を勝機に戻していくんだな……。かっこいい、伝説のまもの使い、かっこよすぎるぞ。
これまでモンスターは絶対倒さなければならないと思っていたが、そうではないんだな。
そうだよな、オレだってモンスターだ。でもモガマルたちに共感して一緒に冒険してるんだ。オレみたいに、いいモンスターだっているはずだよな。目が覚めていないだけで。
おおー。勇者じゃなくても世界を救える、そんな存在がいたのか。
てことはつまり、モガマルも!?
どうした急に。
お前そんなしゃべり方じゃなかっただろ。「おいら」て。そして素質があるのモガマルじゃなくて自分ってことになってるじゃねぇか。実際に戦ったのはモガマルだぞ。
自分の手柄にしようとするな。
まぁとにかく、モガマルにもそのまもの使いの素質があるんだな!
おう!愛ある拳で!モンスターを仲間にするぞ!モンスター、でてこーい!
お!早速モンスターだ!
よーしこいつを仲間に……
いや、うーん……パスで。
お!またモンスターだ!ここは仲間に!
いや、やっぱりいいや……。
愛を持って倒したくなるようなモンスターって、意外といないもんだな。
次回予告
なかなかモンスターを仲間にできないままさまよっていると、どこかから声がしてくる。
その声の方向に行くと、誰かが泣いていた!?
次回、「あやしいふとっちょのおじさんだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁に愛想つかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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