ドラクエ6にはベストドレッサーコンテストという、かっこよさを競う大会がある。
ただの寄り道要素にも思えるが、途中までのランクは攻略に必須のため全プレイヤーが参加する必要がある。
キャラの素のかっこよさ、一部職業による補正、そして装備品の組み合わせで一定のポイントを得ることで優勝することができる。
装備については、単純に個々のかっこよさが高いものを装備すればいいのだが、後半のランクにもなるとそうはいかない。それでは追いつかなくなってしまうのだ。
そういうときは、装備の組み合わせ、つまりコーディネートによってつくボーナスポイントに頼ることが大事だ。
たとえば、カッコいい装備の代名詞であるプラチナシリーズは、すべてそろえて装備することで50ものボーナスポイントが付く。
このようにわかりやすいコーディネートから、そんな組み合わせもあったのか!というコーディネートまで、その一部を紹介したいと思う。
らいめいのけん + ふうじんのたて
35ボーナスポイント
風神雷神コーディネートである。しかしふうじんのたてはともかく、らいめいのけんは公式ガイドブックを見る限り雷!というデザインではない。
あくまで名前から風神雷神コーディネートということだろう。お洒落さを競うのに名前に踊らされていていいのかい。
審査員も正直これに関しては、見た目の組み合わせよりも装備品の名前にとらわれているように思う。ブランドにとらわれちゃうタイプなのではなかろうか。
はがねのきば + けがわのマント
10ボーナスポイント
こんな組み合わせでボーナスポイントがつくんだ、と思う反面、こんな装備でベストドレッサーコンテストにわざわざ出るプレイヤーいるか????と疑問を抱かずにはいられないコーディネート。
きばなので、魔物が対象のランクに挑むときを想定したコーディネートだとは思うが、いくらなんでももっといい装備をさせるに決まっている。ボーナスが10しかつかない点からも、それは明白だ。
偶然にもこの組み合わせを発見したプレイヤーはむしろえらい。
バニースーツ+シルバートレイ+うさみみバンド+あみタイツ
50ボーナスポイント
言わずと知れたバニー装備である。
ドラクエ8のゼシカや11のマルティナなど、バニーの姿をする仲間はいるが、ドラクエ6の時点でこの完璧なバニーコーディネートが存在しているのである。当然グラフィックは変わらないが、その分想像力をかきたてる。ミレーユにこれをさせるか、バーバラにさせるか迷うところだ。SFC版公式ガイドブックだとバニースーツをバーバラが着用しているので、バーバラのイメージが強い人も多いだろう。
ここからシルバートレイを抜いたコーディネートでも30ポイントもらえる。さすがバニーである。給仕をしてくれるバニーの方がポイントが高い、そういうわけなのだろうか。
ラミアスのつるぎ+オルゴーのよろい+スフィーダのたて+セバスのかぶと
15ボーナスポイント
伝説の武具コーディネート!
なのにたかが15ポイントしか入らない!納得がいかない!
これに関しては本当に納得いかない。
あれだろうか、伝説の武具だから誰も見たことがなく、そのためにどうやって評価していいかわからない。そういうことだろうか。
審査員は見る目がない。なんとなく見たことないもので揃えてきたからってことで、なんとなくボーナスポイントを付けたのかもしれない。
いばらのむち + あみタイツ
30ボーナスポイント
女王さまコーディネートである。女王さまは女王さまでも、お城にいる女王さまではない。むちとあみタイツの女王さまだ。
二つの装備品のかっこよさが大したことないため、別に狙う必要はないが、ちょっと夢がある。
ちなみにいばらのむちをはがねのむちに変えてもいい。その場合も30ポイントつくが、こちらはバーバラしか再現できない。
ミレーユのあそびには女王さまごっこというものがあるので、そこから「ミレーユに女王さまコーディネートをさせよう!」と思いついたものであればこのボーナスコーディネートに気づいたかもしれない。巧妙な伏線である。
他にもコーディネートボーナスはある。
調べて見ると、知らなかった!というコーディネートがあるかもしれない。
こういった遊びは楽しいので、ぜひ今後のドラクエ作品にもまたベストドレッサーコンテストを入れてほしいと思う。
(文・やなぎアキ)
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