先日のダイ大で、キルバーンがポップを狙った理由の一つとして、パーティーのムードメーカー的役割があるからと言っていました。
なるほど、どれだけ過酷でつらい旅の中でも、みんなを元気づけるムードメーカーというのは敵側からしたら厄介なのでしょう。
ということは、ドラクエナンバリング作品でもムードメーカー的立ち位置の人が必ずいるということでしょうか。
ということで、ドラクエ11作品の中で、特定の仲間がいるパーティーのムードメーカーは誰か考えてみました。
対象外の作品は以下です。
ドラクエ1
ドラクエ3
ドラクエ9(でも多分サンディがそうですね)
ドラクエ10
ドラクエ2
ドラクエ2のパーティーメンバーはわずか3人。
その中でムードメーカーっぽいのは、あえて言えばサマルトリアの王子でしょうか。
特に明るい性格というわけでもないですが、のんきものである彼が時にはパーティーを和ませることは多くありそうです。
もしくは魔法が使えなくひたすら力に特化したローレシアの王子の性格が実は熱血というのもありえそうです。ローレシアの王子の性格付けはプレイヤーによるので、そういった方もいるでしょう。
どちらにせよ、ムーンブルクの王女は男子二人を諫める役回りが似合いそうです。
ドラクエ4
ドラクエ4はパーティーメンバーが多く性格も様々です。その中でも特段ムードメーカーとしての役割を果たしているのはやはりアリーナでしょうか。どんなときでも元気いっぱい、強い相手と戦うことを喜びとしている彼女がいることで、どれだけ強大な敵が現われても仲間たちは闘争心にたやすく火をつけることが出来るでしょう。ひたすら強くなりたいと願う彼女の前向きな性格は、敵からしても厄介だと思います。
トルネコやマーニャもいい線いっていると思います。
ドラクエ5
モンスターが主戦力を担うドラクエ5では誰がムードメーカーなのかむずかしいところ。主人公の息子は、天真爛漫でムードメーカーにもなりえそうですが、勇者という大役をすでに担っているのにさらにムードメーカーまで期待してはかわいそうです。
子どもの頃はおてんばだったビアンカも大人になり母親になったことでかなり落ち着きを増してしまいました。ムードメーカーというほどではありません。困りましたね。
ここは、リメイク版で個性的な会話を見せてくれたピピンがよさそうです。
彼は会話の中でけっこうお調子者な一面を見せてくれます。ちょっとポップっぽい感じがするので、うってつけです。
ただ残念なことに、ピピンをパーティーメンバーに入れるプレイヤーはあまりいない気がします。
ドラクエ6
ドラクエ6はパーティーに若者が多いので、そもそもにぎやかな旅路だと思います。
ムードメーカーの第一候補はバーバラでしょう。過酷な旅をするにはかなりひ弱な彼女ですが、そんなことを感じさせないほど常に天真爛漫。アリーナと同じようなタイプです。
第二候補はハッサン。彼もまた豪快な性格で、強引な一面と時にすっとんきょうな発言が目立ちます。パーティーメンバーの中でも破格の強さを誇る彼のその性格に救われる仲間もいたと思います。
他には、リメイク版の会話で印象をがらりと変えてきたアモスもいいですね。他メンバーよりも大人な彼だからこそできる盛り上げ方があると思います。
ドラクエ7
暗いストーリーが特徴的なドラクエ7は、だからこそ仲間との会話が癒しだったりします。
ムードメーカーと言われてぱっと出てくるのはガボですね。人間じゃないからこその視点と、常に食べ物に興味を払っているコミカルさ、そしてオオカミならではの闘争心。世界が目まぐるしく変わる中で、変わらぬ言動を見せる彼はムードメーカーにうってつけです。
ただプレイヤーとしては、マリベルの歯に衣着せぬものいいによって作られる安心感こそが大事だった人もいると思います。これをムードメーカーと呼ぶかは微妙ですが、ある意味雰囲気を作り出してくれている人でした。
ドラクエ8
大人が多いドラクエ8のパーティーメンバーの中でのムードメーカーは、4人の中では最年長のヤンガスでしょうか。他の3人がドルマゲスに対して暗い因縁を持つ中で、特に何もしがらみのない彼の言動は他よりも明るかったりします。それをゼシカやククールがどう思っているかと考えれば、ちょっと場違い感はありますが、ヤンガスみたいなのがいるから復讐だけにとらわれない旅になったんだと思います。
むさいおっさんがムードメーカーというのは、若者が多いドラクエには珍しいですが、若者組が真面目な子が多いので仕方ないでしょう。
リメイク版ではモリーもいますが、モリーはあまりにも話にかかわりがないのであまりピンとこないです。
ドラクエ11
シルビアでしょう。
シルビアです。
いつでも前向き、笑顔を忘れない、時には大人の余裕でプレイヤーを導いてくれる。
シルビアです。
シルビアしかいません。
シルビアがいるといないでは、勇者一行の旅は全然違います。
ウルノーガ最大の敗因はシルビアを仕留められなかったことです。
ありがとうございました。
(文・やなぎアキ)
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