ダイの大冒険、魔王軍六軍団長が1人!氷炎将軍フレイザード!
そのインパクトのある姿!
卑劣極まりない戦法!
そして名言の数々!
みんなの憧れフレイザード!
どうも、現在放映しているダイ大のアニメが初見の、ダイ大ジュニアです。
今はパプニカにミストバーンが乗り込んだ鬼岩城が攻め込んできたところです。あの冷酷無比にして正体がまだちょっと謎に包まれている感じのミステリアスなミストバーンが、一体どんな風にダイたちを苦しめるのか非常に楽しみです。もちろんダイたちが勝つことを信じているぜ!
と、話が結構進んできたところでふと立ち返ってみたりします。
フレイザードってもうずいぶん前のことなんだぁ。
フレイザード編が終わってから、怒涛のバラン編、そしてザムザとの戦いを経て、今回はミストバーン。
そしてふと思います。
フレイザードって、強かったけどまだまだ序の口だったんだなぁ……。
これを思うと、とてもしんみりとしてしまいます。
あの悪名高いフレイザード将軍に対して、「序の口」なんて思ってしまう自分がいることにがっかりです。
ということで、今回はフレイザードさんかっこいいそこにしびれる憧れるというスタンスでもう一回フレイザードのことを振り返りたいと思います。
炎と氷の体!
フレイザードといえばやはりそのインパクトのある氷と炎の体。
相反する属性をその体にとどめているという、いくつになってもファンの心をくすぐってくる良デザインです。かっこよすぎる。
しかも彼は、ハドラーが禁呪法によって生み出したといういわば自然界では生まれえない存在。厨二心がこしょこしょこしょですよ、そんなん。禁呪法で生まれたということで、実は年齢でいえばまだまだヨチヨチ歩き!それなのに、その恵まれた体躯と残忍な性格により数々の戦果をあげ、「魔王軍の切り込み隊長」と呼ばれるほど!
……切り込み隊長ってでもなんかあまりかっこよくない……。先鋒として軍を勢いづけることってすごく重要なのはわかっているんですけども、バランやミストバーンのような落ち着いた調子でこちらを見据えるキャラがかっこよく活躍する様を見てしまった今となっては、「やっぱり後ろでずっしり構えている方がかっこいいな!」と思ってしまいます。単純。
でもやはりあのデザインは唯一無二ですね。六軍団長の中で一番目立っています。
あの体だからこそ、炎系の呪文も氷系の呪文も自在に操ることが容易なのです!そもそも体自体もあっちくてちべたい!炎で熱した後急激に冷やすという恐ろしき戦い方が自然とできるあの体に死角などない!(ある)
フレイザードやっぱりかっこいいぜ!
卑怯且つ死角なき戦法!
フレイザードは単体でも圧倒的強さを誇りますが、そこにさらに残忍で卑怯な技を躊躇なく使うのがかっこええところ!
ダイたちに氷炎爆花散(めちゃくちゃかっこいい)で大ダメージを与え、そこからさらにフレイザードが使うのはその名も氷炎結界呪法!!氷魔塔と炎魔塔によって結界を張り、フレイザード以外の力を5分の1にしマホトーン状態にしてしまうのです!これをダイは卑怯だ卑怯だ!言いますが、それでいい!これが戦いだ!禁呪法で生まれたフレイザードにとって、禁呪法を使うことに一切の戸惑いはないのです!
卑怯で外道な技!それを躊躇せず使うフレイザードの痛快さ!
そしてさらに!一時撤退しようとするダイたちを逃がすものかと、あっという間にレオナ姫を人質に取る手腕ですよ!こんなの、普段から人質を取ることになれていないとできない所業!しかもこれ、別に戦いたいからというよりは、ダイたちを蹂躙して勝利することが目的で人質を取っていますからね!じゃなきゃ結界呪法なんてチート技使わないですよ!残忍だぁ、かっこいいなぁ。
でも、この結界呪法は炎魔塔と氷魔塔が壊されてしまうと解かれてしまうという欠点付きなんですよね。あんなバカでかいもの、ぶっちゃけハドラーたちの援軍がなかったら速攻で壊せてたんじゃないですか?ハドラーたちが気を利かせて援軍を送らなかったらどうしていたんですかね、フレイザードさん?
そもそも、ダイの魔法剣にビビったから結界呪法を使わざるを得なかった感があるので、その時点で劣勢なんですよね、フレイザードさん。大体、これを使ってこれまで戦果をあげてきたのだとすれば、強いやつを相手にするときは100%の力で戦わせたことがないというわけですよね。卑怯なのもそうですし、それで相手より自分の方が強いと言えるのでしょうか。
バランは正々堂々とダイたちを追い詰めていましたよ。これが格の違いか……。
しかし、五指爆炎弾・氷炎爆花散・弾岩爆花散と、技は六軍団長の中でも随一のかっこよさだと思います。さすがフレイザードさんだぜ!
度肝を抜く名言!
フレイザードさんと言えば、異常なまでに勝ちにこだわるその姿勢!そこから生まれる名言の数々にしびれ倒したものです。
やはり有名なのはあれですね。
ここは戦場だ!殺し合いをするところだぜ
男も女も関係ねェ
強い奴が生きて弱い奴が死ぬんだよ!!
傷つくのがイヤなら戦場に出てくるんじゃねえ!!
フレイザードのキャラクターをよく示したセリフ!
ダイ大は古い作品なので、ダイと魔王軍の壮絶な戦いの中でも女性は一戦退いていることが多いです。現にヒュンケルもバランも、女性であるマァムやレオナには手加減をしているようでした。マァムたちにとってはたまったものではないでしょうが、それが普通だったはずです。
そこに来てこのフレイザードのセリフ!女性賢者であるマリンを豪快に叩きつけ(原作だと顔も焼かれる)、放ったセリフ!そう!戦場に男も女もない!足を踏み入れたが最後、戦うのみ!
でも……傷つくのが嫌なら戦場に出るなって言っていますが、戦場にしたのあなたなんですよねぇ。あなたが来たから戦場になったのであって、自分から戦場に赴いたわけではないのにこんなこと言われたら「いやお前や」って思っちゃいます。まぁマリンならどっちにしろ自ら戦場に赴くでしょうから間違いでもないんですけどね。
フレイザードの言っていることは間違っていませんしね。
オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…
勝つのが好きなんだよォォッ!!!
フレイザードのキャラクターをよく示したセリフパート2!
先ほど、強い相手のときは100%の力で戦わせなかったのでは?それでは強いと言えるのか?と書きましたが、まったくの的外れなわけですよ。彼は自分の方が強いと示したいのではなく(示したいとも思っているでしょうが)、勝ったという結果それだけが重要なのです!
かっこええ!
でも、無様だったとしてもなんとか勝てた……とかだと多分フレイザードさん怒ると思うんですけど。勝ちだけに執着する人って、そうはいってもスマートに勝つことを条件に掲げる人、いません?
ザムザは負けたけど、結果として研究結果をザボエラに渡せたので、勝てばいいってものでもないんだなぁ。
たとえ全てを失ったとしてもオレの勝利だけはのがさねえ…!!
…オレはただ自分の無傷をあきらめただけだ…
おっとここで、またしても先ほど書いたことを覆してきた!しかし、これを言うってことはやっぱり基本は無傷で倒したいんですね、フレイザードさん。
しかし、このセリフ何をどう犠牲にしようとも勝利に固執する様がでて非常にいいですね。他にも勝利に固執するセリフは多々あり、六軍団長の中でも最も勝ちを渇望していたキャラクターであることは間違いないわけです。それは彼の生まれが関係しています。彼は生まれたばかりのヨチヨチの魔物。認められるためにはさっさと戦果をあげまくるしかないのです。その背景をよく表す名言の数々ですね。
バクチってのはな…はずれたら
痛い目みるからおもしれぇんだよ!!
命をも削る弾岩爆花散を再び放とうとするフレイザードさんのセリフ!これが私は一番好きです!絶対にダイたちとはわかりあえない思想をしている、と様々なセリフで思わせてくれたフレイザードさんですが、これがまさに真骨頂。はずれたら痛い目見るから面白れぇんだよ!なんて、これをそのまま言っている人が現実にいたら「や、やめとけってお前……」と思いますよね。しかも賭けているの命ですからね!?しびれる~~。
まぁ見事に彼はそのあと外しちゃうので、面白くもなんともなかったと思いますが。
他にも名言がたくさんありますが、キリがないのでこの辺で。
しっかりと振り返った結果、フレイザードさんのかっこよさを再認識できてよかったです。しかし同時に、やっぱりあの時点でのボスの器だったんだなぁと思います。
こうして過去に出てきたボス級キャラに思いを馳せ、ダイたちの成長を感じるのもまた初見リアルタイムダイ大の楽しさだと思います。
フレイザードのことはこれからも定期的に思い出したいです。
(文・やなぎアキ)
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