前回までのあらすじ
ベラヌールの町にて、体が急に動かなくなってしまったサマルトリアの王子。
どうやらそれはハーゴンの呪いのせいだった!
一体どうしたら彼のことを救うことができるのか!
前回
第九十三話 なんとかして救う手立てはないのか!?
くっそ~、この町の神父は呪いをとくこともできないなんてな!なんて役に立たないんだ!なんのための神父だ!いつも寄付金をたんまり奪っていくくせに!
このままじゃサマルトリアの王子の身があぶないぞ!!どうしたらいいんだ~。
そ、そんな!王子!そんなこと言わないでくれ!
たしかにモガマルがやられていたらと思うともうこの世界を救う手立てがないということになるから、本当にぞっとするけど、でもそんなこと言わないでくれ!
そんなこと言わないでくれよ!お前を置いてなんか行けるものか!
たしかにお前がいようがいまいが、どうせモガマルが全員ぶっ倒すし、いいところ全部持っていくし、いらない存在っちゃあいらない存在なんだけど…………
でもそんなこと言うなよ!オレたち仲間だろ!なぁ!
ほら、モガマルもお前を置いていく気なんてさらさらないんだ!モガマルは心優しいからな!本当はお前なんていなくても何の問題もないんだけどな!
というかそもそも、ベラヌールなんてこないでまっすぐハーゴンの元に向かっていればよかったんだ!くそぉ~、ハーゴンめ!絶対に許さん!
うぉっ、びっくりした!
またしばらく出番がなかったと思ったら、急に現れるんだもんなぁ。一体いつもどういうタイミングで現れようって思っているんだ?オレたちが困っていても全然出てこない時もあれば、別に出てこなくていいときに出て来たりもするし、普段何をやっているんだ?在宅?その本の中で在宅ワークでもやってるの?
そ、そうだな、今はジジイの出現タイミングのことなんてどうでもいい!
モガマルがこれだけ素直にジジイに頼みごとをするのは初めてだ。それだけモガマルにとってサマルトリアの王子は大事な仲間なんだろう。
ジジイ、オレからも頼む!助けてくれ!一体どうしたらいいんだ!
次回予告
サマルトリアの王子を救うためにはどうしたらいいのか!
その答えはガイアスが知っていた!
しかし、その道のりはかなり険しそうで……!?
次回、「世界樹の大葉が必要だぞ!」!
(文・やなぎアキ)
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