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【雑談】ドラクエは今までも十分ダークだったが!?!?

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5月27日のドラクエの日に、ドラクエ12のタイトルが発表されました。

ドラゴンクエスト12 選ばれし運命の炎。

これまでのドラクエらしくない重厚感のある紹介のされ方でしたが、堀井雄二さんが言うにはダークな物語になるとのこと。大人向けなストーリーになる、と。

 

その発言を聞いたとき、多くの人は思ったでしょう。

 

 

これまでも十分ダークだったが……!?!?!

 

 

 

なんとなーくパッとドラクエのことを考えたとき、やはりポップな世界観と愛らしいモンスターたちの姿が思い浮かびます。そこまでだとたしかにドラクエにダークな印象はないかもしれません。同じ国民的RPGであるファイナルファンタジーはかなり重めのストーリーである印象がありますが(すぐ世界崩壊するし)、ドラクエは勇者が魔王を倒す王道ファンタジーという世間一般的な印象もあるでしょう。

 

しかし、決してそんなことはなく、「重……暗……」と思いたくなるストーリーはいくらでもありました。

 

ドラクエ2の主人公の一人であるムーンブルクの王女は、しょっぱなからいきなり故郷をなくし犬に変えられてしまいます。犬て……。初期のドラクエなので、仲間になるとき以外はほぼほぼ喋りませが、帰る故郷がすでにない中己の使命のために戦わなければいけない王女の心境を考えると涙を禁じ得ません。明らかに王子二人とは旅へ挑む気合が違うでしょう。

 

ドラクエ4もまた、主人公はしょっぱなから帰る故郷を失います。いや、だから「重……」。ムーンブルクの王女も4の主人公も、誰かに守られて地下に潜み、大切な人の断末魔を聞きながら自分の無力さを痛感させられるのです。

ドット絵なため、自分の想像力で補完する部分がありますが、想像力が豊かであればあるほど悲惨な旅の始まりだったでしょう。

 

ドラクエ5についてはもはや言わずもがな。

母の失踪、父の死、長年の奴隷生活。それらを経てようやく幸せをつかんだと思ったのに、愛する妻を奪われ、我が子の成長を見ることもできず石として過ごす8年間。家族団らんの時間を過ごすこともできずただひたすら世界を旅する日々。生まれてからというものの、ずっと運命に縛られてきた一人の人間の壮大なドラマです。「重……」。

 

ドラクエ7は、ドラクエナンバリング作品の中で最も「鬱ストーリー」と名高い作品です。悪名高いレブレサックはもちろんのこと、どうあがいても救うことができないダイアラック、人々のすれ違いを見せられるだけのグリンフレーク、自らの選択次第で町を滅ぼせてしまうルーメン。過去世界に飛んだとしても救うことができる町ばかりではない無力感を突きつけられ、挙句の果てに自分たちのせいで魔王復活。世界に平和が戻ったからよかったものの、平和な世界に突如あらわれた魔物によって命を落とした一般市民もいたでしょう。「重すぎる……」。

 

ドラクエ9もまた、その可愛らしいグラフィックとは裏腹にストーリー自体は暗めです。せっかく頼まれごとを解決したのに伝染病で死んでしまう女性、すれちがったまま終わってしまった恋人が残した石の町、もう二度と故郷には帰れない主人公。まーた故郷に帰れなくなってますよ、主人公。基本エンディングさえ迎えればその後は幸せになれるはずのドラクエですが、9だけはエンディングを迎えて平和になったはずなのに、自分だけ切ないのです。辛い。

 

ドラクエ11はこれまでのドラクエプレイヤーを驚かせるほどに暗いストーリーをぶっこんできました。世界崩壊、そして仲間の死。ぶっちゃけ話の深刻さで言えば、5の壮絶な人生にタメはれそうな勢いです。なんせ、勇者だ勇者だとさんざん持ち上げられた境遇からの、あの落としっぷりなので。え?こんなつらい目に合わなきゃいけないの?と。

 

ここに書いたのは一例であり、どの作品にも「重……」という部分があります。

 

 

これを上回るダークさなんですか!?

 

 

となると、たとえばそれこそエンディングを迎えてもなお心にしこりが残ってしまうのか。それとも主人公の立場が最初とか最後に限らず始終辛いものなのか(11の悪魔の子の強化バージョン?)。

ここで紹介したのは「重……」であって、「ダーク」とはまた違うよということで待ったく別の意味なのか。

 

めちゃくちゃ気になります。

わざわざダークだと言うのですから、めちゃくちゃ気になります。

 

他には、「自分の生き方を選択する」というワードも出ましたね。それがダークさの一因でもあるならば、主人公の立ち位置がやはり今までとは違う特殊なものになるのかな?と思ったり。11で勇者という原点回帰を果たしましたが、それゆえに12では主人公が一体どういう人物なのかにも注目したいと思います。

 

12の発売はまだまだ先でしょう。だというのに既にワクワクが止まりません。

とりあえず、ドラクエ7をやって鬱ストーリー耐性を付けておこうと思います。

 

(文・リモート侍)

 

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