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【ダイの大冒険】ダイ大第二十九話感想!ボラホーンまじっすか?

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ドラクエアイランド、延期になってしまいましたね。

今の状況を考えれば当然ですが、いつ行けるようになるのかなぁと思うと不安がいっぱいです。

とりあえずゴールデンウィークはめちゃくちゃゲームをしようと思います。

 

各話感想はこちら

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

 

さぁ、どんどん熱くなるバラン編!

 

第二十九話「バランの怒り」いきますよ!

 

 

ラーハルトの想い

決死の攻撃によりラーハルトを見事倒したヒュンケル。

しかし息をつく暇もなく、ボラホーンがポップを人質に!!

さすがに何の出番もなく退場のわけがありませんでしたボラホーン!ここからさらなる躍進が期待される!

 

ポップの命を救うため、ヒュンケルは自らの命をボラホーンに差し出そうとします。

しかしポップはそれを止める!

魔法力が尽きた自分と、ヒュンケルでは、どちらがダイの役に立つかは明白……ダイのためなら自らの命も惜しくはないポップ。

それに、ヒュンケルが死ねばすごく悲しむやつがいる、とポップは続けます。それを聞き、すぐさまマァムを思い出すヒュンケル。ヒュンケルもやっぱマァムのこと好きなんだなとしんみりする反面、すごく悲しむやつがいると聞いてマァムだなと思っちゃうのちょっと自意識過剰じゃない?と思ってしまいましたスイマセン。

ポップはマァムの涙は見たくない、マァムを幸せにしてやってくれと頼みます。ばかやろう!!ポップが死んでもマァムは泣くんだよ!ポップが死んだらマァムは不幸なんだよ!ばかやろう!そんなこともわからないなんて……!!

しかしヒュンケルは、俺は人を不幸にすることしかできないと言い、剣から手を放します。そして、後輩を見殺しにしたとあれば、アバン先生に本当に破門にされてしまうとと……。ばかやろう!だからと言って自らの命を差し出すのもアバン先生は怒るだろうよ!どうせ死ぬなら、敵と相打ちになった方がいいって!!ばかやろう!

 

お前ら二人とも、諦めムード出してるんじゃないよ!ばかやろうめ!!

 

そしてボラホーンがいよいよヒュンケルに武器を振り下ろそうとしたそのとき!

一本の槍がボラホーンを貫きます!

 

え?

 

あ、この槍はラーハルトが放ったものなんですけど。

 

え?

 

ボラホーン、やっぱり退場なの?

何の見せ場もなく、むしろ姑息な小物という印象が与えられた状態で、退場なの?

竜騎衆なんですよね?海戦騎とは?海で戦うこともなく?

え?

 

ま、まぁここは一旦退場したんだなと素直に受け取っておきます。ボラホーンまじかぁ。

 

人質を取るなどという卑怯な真似をするなど、竜騎衆として許しがたい行為、しかも人間相手にそんなことをするだなんて。誇り高きラーハルトはそう思ったそうです。

なぜラーハルトはそこまで人間を憎むのか?

その理由はラーハルトの過去にありました。

 

ラーハルトもまた、父親が魔族、母親が人間という複雑な生まれだったのです。

父は早くに死に、母親の手で育てられたラーハルト。彼が幼い時、魔王ハドラーと人間の戦いによって、魔族の血を引くラーハルト、そしてその母も人間に迫害されるようになったのです。ただ、魔族の血を引いているというだけなのに。

失意の中、母親は病で死に、絶望にうちひしがれているところをバランに拾われたのでした。

人間の手によって妻も子も奪われたバランにとって、ラーハルトは我が子のように思えたのかもしれません。だからこそ、ラーハルトにだけ自分の過去を打ち明けたのでしょう。バランにとって、誰にも話せなかった心に秘めた話を。同じだよ、と共有することで、互いの悲しみを分かち合ったと……。

その話を聞き、ヒュンケルとポップは涙します。

人の悲しみを我がことのように思えるのが人間、そんな人間ならば、バランの悲しみもわかるのかもしれない……。ラーハルトはそう考え、バランとダイ、いえ、ディーノのことを二人に頼みます。

そして、自身の鎧の魔槍をヒュンケルに託したのです。

 

自らが敬愛するバランのことを救えるのは、自分ではなく人間なのだとラーハルトは気づいたのでしょう。最後に出会えたのが二人でよかったと残し、ラーハルトは息絶えます。彼にとっては、満足のいく死だったのかもしれません。

 

ラーハルトから鎧の魔槍を受け取ったヒュンケルは、鎧だけではなく彼の想いも自身の胸に、バランの元へ向かいます。

 

クロコダイン・レオナvsバラン!

テラン城には今まさにバランがたどり着こうとしています。

迎え撃つはクロコダインとレオナ。クロコダインはともかく、レオナは戦闘員ではありません。どう戦うのか……。

そして姿を見せたバラン、なんとかダイを守ろうとしますが何の策もありません。

 

バランは、道中で魔法使いが足止めに来たという話をし始めます。

それを聞き、二人はすぐさまポップであると気付きます。

ダイを見捨て情けなく敵前逃亡したと思われたポップは、実はたった一人でダイを守るために戦いに行ったのです。味方に恨まれてもいいから、ダイを守りたかったポップの心境を知り、クロコダインは自らの愚かさを笑います。ポップの本当の心を見抜けずに、臆病にも逃げ出したと信じ切った自分があまりにもふがいなく、豪快に涙を流しながら、心の中でポップに謝罪します。そう、クロコダインとレオナは、ポップのことを信頼しきれていなかったのです。ポップは絶対逃げ出したりしない人なのに、言葉のまま受け取って逃げ出したんだと信じ切ってしまった。結果としてポップの思惑通りになったわけですが、彼はそんなことをするはずがないと思えなかった二人。まだ仲間としての歴が浅いレオナと、普段は行動を共にしていないクロコダインだからこそ、まんまと騙されたのでしょう。

 

ポップの本当の気持ちを知ったクロコダインは、それまでどう戦えばいいかと迷っていたその心を振り切り、武器を手にします。レオナに一つ作戦を伝えて……。

バランもまた剣を抜きます。

 

クロコダインの強烈な一撃はバランに受け止められてしまいますが、バランもまた、竜闘気を込めた一撃をクロコダインに受け止められてしまいます。

クロコダインといえば、その頑丈な体!

 

バラン、ギガブレイクでこい。

 

クロコダインはバランに言います。ここ、超かっこいい。

バラン最強の技でなければ、自分の命は奪えない、と申し立てるクロコダイン。

それに応えるようにバランは雷雲を呼びます。ここのバランの「よく言った」もかっこいい。この、戦士と戦士の戦い、たまりません。フレイザードやガルダンディーのような、いかにも悪いやつとの戦いも好きですが、こういった正々堂々戦士VS戦士の戦いはやはりかっこいいですね。

 

この戦いをこっそりと見ているのはザボエラとハドラー。バランがやられてくれないと自身の地位が危ういハドラーさん、すっかり威厳がない。今後の活躍に期待。

 

そして望み通り、ギガブレイクを放つバラン!!

 

それを正面から受けたクロコダインはたまらず吹っ飛ぶ!!

 

しかし、そこですかさずレオナのベホマがぁああああああ!!

 

しかし!ギガブレイクを正面から受ければ即死のはずでは!?

否!?

クロコダインは、自身の力を防御のみに集中させ、死を免れていたのです。

そうすることで、レオナのベホマによって体力を回復させ、再びバランのギガブレイクを誘うことにした!バランのパワーが尽きるか、クロコダインの命が尽きるか、根競べだぁあああああ!!

 

これ、小説版ドラクエ7で見ました。メルビンが仁王立ちして相手の攻撃を全部受けて、それをマリベルがベホマで回復して延々と繰り返すやつ。さすがダイ大、もうすでにやっていたとは。

 

さぁこんな勝負を持ちかけられてはバランも怒ります。そもそも、ギガブレイク一発で仕留められなかったことがショックだったようです。さらにオーラを集中させます。

あまりにも無謀すぎる戦い、しかしクロコダインにはこれしかできない!ダイを守るためなら無謀な戦いでも挑む、ポップだってそうした!今こそ腹をくくるとき!!

 

このすさまじいバランのオーラに、ダイもまた共鳴してしまいます。そして、半ば放心状態で牢屋を無理やり抜け出してしまいました。

 

 

バランの怒り!

ふたたびギガブレイクを受けたクロコダイン。

しかし!未だ死なず!

 

自らの死を持ってバランのパワーを削れるならそれでいい、クロコダインにとって勝つことは大事ではありません。その後来る仲間が、バランを倒してくれればいい。

クロコダインが捨て石になろうとしていることに、バランは驚きます。それほどまでに彼はクロコダインのことを買っていたのでしょう。

クロコダインは、絶対に仲間が来てくれると信じています。それもまた、バランには信じられません。なぜ人間をそこまで信じられるのか、理解不能です。人間は利己的で臆病な生き物だと思っているバランにとって、それは至極当然のことでしょう。しかし、無謀に戦いを挑んだポップも、戦う力がないのに立ち向かってくるレオナも、人間なのです。そして、人間を信じる力、それがクロコダインを強くする!そこに早くバランは気づくべきではないでしょうか!!

 

クロコダインを急いで治療しようとするレオナに、ライデインで忠告をするバラン。次に動けば黒焦げにすると。そこで彼女のことを倒さないバラン、紳士。回復役など、一番最初に倒すべきだと思うんですけどね。小説版ドラクエ7のギガミュータント戦でもそうでしたよ。直接戦ってはいない相手には温情を見せるタイプなのかな?

 

そして確実にとどめを刺そうとするバラン!

思わず動いてしまうレオナ!

忠告通り、ライデインをレオナに放つバラン!

 

そこにいいいいいいいい!!

 

放たれる一本の槍が!

 

 

それは!ラーハルトの鎧の魔槍!

 

 

いや!違う!

 

 

そう!それはもはや!

 

 

 

ヒュンケルの魔槍なのだぁあああああああああああ!!!!

 

 

ポップと共に現れたヒュンケルの姿を見て、バランは驚きを隠せません。

ラーハルトの鎧に身を包んでいるのですから。さらには竜騎衆が全員倒されたと聞き、到底信じられないご様子。

ラーハルトを倒し、その鎧を奪ったのか!と問い詰めるバランに、ラーハルトの意思によって自分にゆだねられたものだ、とヒュンケルは答えます。ラーハルトが人間に心を許すわけがない!となお信じることができないバラン。バランはラーハルトのことを理解しきれていなかったわけです。ラーハルトは確かに人間を憎んでいた、しかし、それよりも何よりも、バランの心の悲しみを救いたいと思っていたこと。バランを想う心が誰よりも熱いから、ヒュンケルに自身の願いを託したというのに。

 

ラーハルトから過去の真実を聞いたことを打ち明けるヒュンケル、その怒りと悲しみは痛いほどわかる、と。しかし、人間全てが悪ではないこと、そしてそれをバラン自身よくわかっていることを突きます。なぜなら、バランが愛した女性もまた人間だったのですから。バランは図星を突かれてしまいました。

人間の美しい部分と醜い部分、同時に見てしまった矛盾に耐え切れず、人間全てを自分の前から消し去りたいと、彼は思ってしまったのです。しかし、そんなことをしても悲しみは消えません。ダイの父親として我が子を可愛いと思うのなら、こんなことをせずに人の心で接するべきではないか、とヒュンケルは諭します。

魔物に育てられたヒュンケルでしたが、父と慕ったバルトスからはまぎれもない愛情を受け取っていました。バランもまた、愛を持って息子と向き合うべきなのです。そこから親子は始まるのです。

それを、ソアラも願っているはず。人間を恨んではいけないと、ソアラは言っていたはずです……。

 

しかし、バランは逆に決意します。

 

人の心と、人の体を捨てることを。

 

何をしても、ソアラは生き返らない。今は息子と共に人間を滅ぼすことだけが生きる糧。それがかなわないのであれば、死んだ方がましだ。

バランから流れる血の色が、人間の赤から、魔族の青に変わっていきました。

そして、そのすさまじいオーラでもって、姿を変えていきます。

 

ここの変身は、もはやドラクエ本編のラスボスの形態変化。第一形態から第二形態へ、といったところでしょう。それがまさか、こんな物語の中盤(中盤ですか?初見なので多分中盤かなって思っているんですけど)で見られるとは。バランすごいなと思うのと同時に、え?今後もっとやばい敵出てくるってこと?とドキドキしてしまいます。

 

こうして竜魔人に姿を変えたバラン。

 

さぞかしさらなるパワーアップを遂げたことでしょう。果たして満身創痍のヒュンケルたちになんとかできるのか!そしてダイの運命は!

 

ラーハルトのためにも、バランを救ってくれ!!

 

 

 

あと、次回予告にて次の展開がなんとなくわかってすでに泣きました。

 

(文・やなぎアキ)

 

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