前回までのあらすじ
デルコンダルにいる犬の正体を探るため、王様のもとを訪ねたモガマルたち。
思惑通り王様はラーの鏡を持っていたが、それをもらうにもなにやら一筋縄ではいかなさそうで?
前回
第八十六話 デルコンダルの王様は格闘好きだぞ!
王様のことを楽しませればラーの鏡がもらえるだなんて!
そんなの楽勝楽勝!なにで楽しませればいいんだ?
曲芸でも見せればいいのか?モガマルは大抵のことならできるから、お茶の子さいさいだぜ!
お?格闘好き?なるほどなるほど。
じゃあつまり、試合を見せればいいわけだな!
相手は一体どんな格闘家なんだろうか。でもモガマルならどんな相手だって問題ないけどな!
さーべるたいがー?
それは、か、格闘家の名前では絶対ないよな?モンスターのことだよな?え?それは果たして格闘なのか?ただ戦士とモンスターの戦いを見て楽しんでいるってことなのか?
ああ、あれか、屈強な戦士が、モンスターをコテンパンにするさまを見るのが好きなんだな。いい趣味とは言い難いが、相手がモンスターなら気兼ねなく見られるもんな。スライムであるオレは複雑な気持ちだけど。
いや、戦士がコテンパンにされたのかよ!!
がははははは!じゃないよ!なんだこいつ!
人間とモンスターが戦っているのを、酒を片手に楽しんでいるってことか!
ハーゴンの脅威が迫っているというのに、なんという王様だ!!
モガマルの言っていることが全面的に正しい!
こいつ、アブなすぎる!!今まで色々な王様と出会ってきた。立派な王様もいれば、ちょっと変わった王様もいたさ。
でもな、ここまで危ないやつはいまだかつていなかったぞ!多分!
て、待てよ。このいかれた趣味をたしなんでいる王様を楽しませろってことは、もしかして、それは、つまり?
ですよねーーーー!!
楽しませるってつまり、そういう方向性ねーーー!
でもまぁ、シンプルでわかりやすい!むしろこの方法でいいなら一番やりやすいな!なんていったって、モガマルは最強だからな!
ほらほら、こんなこと言っているけど、モガマルはもうやる気満々だぜ。
コロシアムの魔物がどんなやつなのか知らないが、どうせモガマル一人で事足りるんだろうなぁ!
おお、おお、のんきものの王子もやる気十分か!
でもな、君の助けは恐らくいらないぜ!後ろでお茶でもすすってな!
おーー!
サクッとやっつけて、さっさとラーの鏡を手に入れるぞ!
次回予告
ラーの鏡を手に入れるために、コロシアムで魔物たちと戦うことになったモガマルたち!
一体どうなるのか!
ラーの鏡は手に入るのか!
次回、「ラーの鏡にまさかの姿がうつるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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