前回までのあらすじ
ロトの子孫の手がかりを得るためにデルコンダルにやってきたモガマルたちは、不思議な犬に出会う。
その犬は、何者かが化けているようだった。
その正体を知るためにはラーの鏡が必要だが、デルコンダル王が持っているらしい……。
前回
第八十五話 デルコンダル王に会いに来たぞ！
ラーの鏡は王様が持っているみたいだけど、素直にラーの鏡をくれるんだろうか。
いやでもこちらも王族だからな、こううまいことやれば案外すんなりもらえるかもしれない。王族だからな！
おお、でかい。でかくてむさいぞ。元気もいいし、この感じだとこいつがデルコンダルの王様か？
やっぱり～。今まで会ってきた王様はほとんどがおじいさんだったし、中にはよぼよぼで弱そうなやつもいたっていうのに、こいつは随分とワイルドなんだなぁ。世の中にはいろんな王様がいる。モガマルもこのままこの世界で成長すれば王様になるのか、そうなればこの王様よりワイルドな王様になるだろうなぁ。
唐突だな。
楽しませる？楽しませるってどういうことだ？暇なのかこの王様？世界は今ハーゴンのせいで大変なことになろうとしているんだぞ？ムーンブルクなんてもう滅ぼされちゃったんだぞ？のんきだなぁ？
こんな危機感のない王様を楽しませる必要なんかない、さっさとラーの鏡をもらえるよう交渉に移ろう。
楽しませまぁす！！あなたを存分に楽しませまぁす！おまかせくださぁい！
いやぁ楽しませればラーの鏡がもらえるなんて、ラッキーだなぁ！というかこれ、一歩ここに来るのが遅ければ、誰かがラーの鏡を褒美としてもらったあとだったかもしれないな。そうなっていたら探すのが大変だっただろうし、ラッキーだったラッキーだった。でもそうなったらそうなったで、あの犬のことは放っておいていたのかもしれないな。あの犬のことは気になるけど、今重要なのはもう一人のロトの子孫を探すことなんだし。
でもラーの鏡が無事あってよかった！これはもう手に入れたも同然だな！
願ったりかなったりだな！たしかにどうやって楽しませるのかは不明だけど、多分楽勝だろう！毒の沼地にざぶざぶと入っていって、そこに埋まっているかもしれないラーの鏡を手探りで探し出すさまを見て楽しみたい、とかじゃなければなんでもやるぞ！毒の沼地に入って物を探すのはものすごく大変そうだからな！
次回予告
王様を楽しませればラーの鏡を手に入れることができる！
がぜんやる気満々のモガマルだが、王様が出した楽しませるための方法がまさかの方法だった！
次回、「デルコンダルの王様は格闘好きだぞ！」！
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ！
（文・やなぎアキ）
次回
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