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【ドラクエ7】キーファがあのまま仲間だったらどんな感じのストーリーになっていたのだろうか。

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ドラクエで途中で永久離脱する仲間の代表格キーファ。

ステータス、タイミング、その後の対応、種……あらゆる面で彼の離脱が私たちに残した傷はあまりにも大きく、しばしばネタにされる。

そんなキーファがもし離脱をしなかったらどうなっていただろうか。

 

歴史が変わってアイラが生まれなかったであろうことは予想できるが、他にも各イベントでの変化はあったかもしれない。

 

たとえばキーファ離脱直後のダーマイベント。あれはキーファという主戦力がいなくなったタイミングで行われる神イベントなわけだが、キーファがいるとどうなるのか。

まぁ圧倒的に楽になるだろう。魔法や特技が使えなくなったとしても素の力が強いキーファにはあまり問題がない。キーファがいることでなにか問題があるとすれば、全体攻撃を食らったときの回復が、人数が多い分間に合わないかもしれない程度か。

カシムがネリスのことを狙っているわけだが、そこにキーファも加わってしまい、ザジはストレスで死ぬんだろう。

そして転職だが、とりあえず最初についてもらう職業は戦士なんだろうな。バトルマスターを目指す感じか。主人公と同じでゴッドハンドからの勇者ルートか、面白みがないけど。

 

あとは、みんな大嫌いレブレサックだが、キーファがいたところで胸くそ具合は変わらないだろう。キーファのことだから大声を上げて村人に訴えかけるのだろうが、全く持って意味をなさない。やっぱりレブレサックに必要なのは大正義マリベルだ。私達に必要なのはキーファじゃなくてマリベルなんだ。

 

 

 

さて、一回目のオルゴ・デミーラを倒して世界に仮初の平和が戻ってきてからどうなるのか?

 

おそらくキーファは本格的に王になるために城に缶詰になってしまうのだろう。

世界中の悲劇を目の当たりにし、中には国同士の戦争というこれまで平和に暮らしてきたキーファには想像もつかない現実を見てきた彼は、自国がいかに平和であったかを改めて認識するはずだ。そしてそのような国を治める王になることは誇りに思っていいことだと気づいてもおかしくない。その結果、父の跡を継ぎグランエスタードの王になってもいいだろうと心変わりするかもしれない。自分自身のことしか考えられなかった子供から、周囲の人々に目を向けられる大人への成長だ。

そのため、いっときの平和の中で王になるべく教育を受けていそうだ。クリスタルパレスに各国の要人が集められたときも、当然王族として行くことになるのだろう。そこで主人公は恐らく、キーファと自分の身分が違うことを初めて認識するのかもしれない。多分マリベルあたりが不満そうに愚痴を漏らすのを仲間会話で聞くことができる。

 

 

全部妄想だけど。

 

 

そして偽神が正体を現し、オルゴ・デミーラが復活したそのとき、当然キーファもまた世界を救うために城から出ようとするはずだ。しかし彼は以前の彼とは違い、いずれ一国の王となるための責任感が芽生えている。旅の最初のころは父親の言うことを聞かず城から抜け出していたが、今や勝手に抜け出していいものかと悩む立場になっているだろう。主人公たちと共に戦いたいと思いながらも、この有事に自国にいないのはどうなのかと。

そこでキーファの背中を押すのが、父バーンズ王だ。今は自分の国のことだけを考えている場合ではない。お前が世界を救うんだ、とか何とか言ってむしろ無理やり彼を外に出すのだろう。

旅を始めたばかりのころからは考えられないほど、キーファだけではなくバーンズ王もまた考えを改めたわけだ。

すでに旅の途中でこの父子は和解しているのだろうが、ここでようやくお互いを尊重しあって真の理解者となるわけだ。感動。ドラクエ7屈指の感動シーンである。

主人公よりも主人公主人公している、キーファはドラクエ7の裏主人公である。

 

 

エンディングでは、主人公が初めての漁に出るわけだが、キーファはその見送りには来れない。なぜなら王族は軽率にそのような場には出ないからだ。こうしてお互い進むべき道は別れてしまったけれど、いつだって共に旅をしてきた思い出はよみがえる。以前のように会えなくなってはしまったけど、こうして人というのは大人になっていくのかもしれない……。キーファと主人公が同じ空を見上げてエンド。

 

 

まぁ、全部妄想だけど。

 

 

なのでこんな未来があるはずもなく、やっぱりキーファはユバールで離脱する。

リーサ姫とバーンズ王に辛い説明をしなければいけないのは、いつだって私たちだ。

 

(文・やなぎアキ)

 

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