前回までのあらすじ
もう一人のロトの子孫について何か情報を得るために、デルコンダルへやってきたモガマル一行。
そこにはモガマルのあとをひたすらついてくる一匹の犬がいた。
なんとその犬は、何者かが化けた姿だったのだ!
前回
第八十四話 犬の正体を探っていくぞ!
まさかこの何の変哲もなさそうな犬が誰かが化けた姿だったとはな。
今までのアトラクションと同じで、この世界も一筋縄ではいかなさそうだぜ。
それにしてもこの犬、一体誰が化けているんだ?
なるほどな、たしかに化けると言ったらまずは魔物の存在を疑うよな。だけど、魔物がわざわざこんなかよわそうな犬に化けるか?それに、こいつからは邪悪な感じが一切しないんだ。
お、落ち着けモガマル。違うんだ!
正義感に燃えていることは立派なことだから、止めるのは忍びないけど、それは多分違うと思うんだ。
モガマル!こいつはきっと魔物じゃねぇ!
どちらかというとオレたちみたいな純粋で正しい心の持ち主な気がするぞ!魔物であるオレにはわかる!
モガマルってすぐに自分の勘違いを正してくれるから本当にいいやつだよな。
いやそうはいってもこいつはきっと魔物に違いない!とか絶対ならないんだ。これがオレとモガマルがこれまで築いてきた信頼関係ってやつだよ。
そうなんだよな、誰なのかが問題だよな。それに、こいつの正体を知るためにはどうしたらいいんだ?この感じだと、こいつ自らが変身を解いてくれそうな感じもしないしなぁ。
うおおお!!じじい!久しぶりだな!久しぶりすぎないか!あれ?前回のアトラクションが終わったっきり、全然姿見せてなかったよな!やっぱりあれか?今回はまだ全然美人が出てきてないからか?そうなのか?
それはさておき、ニセの王様の正体を暴いた……?ああ!あれか!前々回のアトラクションでのボストロールのことだな!もうずいぶん昔のことのように思えるが、よく覚えてたなじじい!
そのときの回
実際ずいぶん前のことだったわ。
そうだそうだ!あのときはラーの鏡を使って正体を暴いたんだよな!
あのときはモガマルは勇者としてなかなか認められなかったりと大変だったよなぁ。
なるほどな!ラーの鏡を同じように使えば、この犬の正体がわかるってわけだ!
でもなぁ、ラーの鏡はあの世界だからあったんじゃないのか?前回の世界にはなかったものだし。
そんな都合よくこの世界にもラーの鏡があるかねぇ?
あるんだ。
サマルトリアの王子、お前物知りだなぁ!お前がいなかったら途方にくれていたよ!
やったなモガマル!オレたちついてるぞ!
そうだな、王様に聞きに行こう!
でも、もしかしてその王様こそが魔物が化けていて、正体がボストロールなんてことはないか?大丈夫か?その王様は人間か?
そうだな!心配していても仕方ないもんな!動物にもやさしいモガマル、推せる!!
でも、オレたちロトの子孫を探しに来たんだよな?いいのかなぁ、こんな寄り道してて。
次回予告
犬の正体を知るためにはラーの鏡が必要だ!
そのためにデルコンダルの王様に会いに行くモガマルたち。
無事ラーの鏡は手に入るのか!
次回、「デルコンダル王に会いに来たぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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