楽しみますよね!?
わかる~~~。(自己完結)
わかるるる~~。
ドラクエではドラクエ7が登場するまで、仲間との会話というのはパーティー加入時と特定のイベントでしかありえませんでした。
今でこそ旅の随所で会話コマンドを使って仲間の話を聞くことができますし、イベント時もしゃべることしゃべること。実際に仲間たちと旅をしている気分になれますし、その中で確かな絆を築いていくことができます。
では昔のドラクエは仲間たちとの絆を築くことはできなかったのか?
そんなことはありません。
ドラクエ4から始まる天空シリーズでは各キャラの性格付けがはっきりとされており、仲間会話のコマンドがなくても十分想像することができました。ドラクエ2もしかりです。パーティー加入時の会話と特定イベントでの発言だけで十分!
が!ドラクエ3に関してはそれもできません。
ルイーダの酒場に登録した仲間たちと共に旅をするため、特定のキャラクターがいるわけではありません。一部例外(ぱふぱふイベント、商人の町など)はあるものの、仲間との会話というのはほとんど無に等しいです。
さみしい!
仲間と話したい!
わいわい旅をしたい!
ドラクエ3をプレイしているとそんな悲しい感情に支配されてしまう……
ことは全くありません!!
ありませんよね!?
むしろバリバリ好みのキャラクターを己の中に生み出して快適な魔王討伐の旅、しません!?
ルイーダの酒場でパーティーを組んだ時は、みんななんだかちょっとぎこちない感じがするんですけど、旅の扉を抜けるころにはけっこう仲良くなったりして、戦士(男)が完全に勇者を兄弟扱いする感じとか、
ピラミッドの落とし穴から落ちてしまったときは「ちょっともう何やってるのよ!」と武闘家に言われちゃったりして、そのあと大量の人骨にビビり散らすんですけど僧侶(女)だけやたら冷静、みたいな、
そんな勝気の武闘家が賢者に転職したときに、お祝いと称して酒場で騒ぎまくる勇者一行とか、ちなみに戦士は見た目に反してすごくお酒が弱かったりして、
バラモスをやっとのことで倒したのにアリアハンをゾーマに襲撃され怒りに震える仲間たち、そしてオルテガの最期を見届け肩をふるわす勇者の姿を神妙な面持ちで見つめる仲間たち、
っていうの全部私の妄想なんですけど!!!
でも皆さんもこんな感じでドラクエ3の物語を自分色に染めてません!?
それでドラクエ3の話題になったときに
「私の武闘家は実は虫が苦手でね……」
「あ、私の魔法使いもそうなのよ」
「自分の盗賊は女好きの軽薄なチャラ男っぽいんだけどやるときゃやる男でね」
「バラモス戦では戦士が勇者のことをかばってさ」
という独自のドラクエ3旅の思い出を語りだすわけですよ!
え?しないですか?そんな話しないですか?したら楽しいですよ!
しかもドラクエ3のすごいところは、新たに冒険を始めるたびに仲間の設定を自由自在に変えることができるので、同じ旅路を歩んでいるはずなのに全く別の物語を展開することができるところなんですよね。
今回は男だらけのパーティーにして少年漫画よろしく漢の熱い友情を描くドラクエ3にしよう、とかできるんですよ。
いや神コンテンツか。鼓動が早まり心臓に負荷かかっちゃうわ。何度でも楽しめちゃうよ~。
というわけで、脳内で会話を補完しまくれるドラクエ3がむしろ一番仲間との絆を深められるんじゃないかと、そう思う日もあるわけです。
固定キャラじゃないからこそ、深まる絆の物語ッ!
ちなみにドラクエ3と似たパーティーシステムであるドラクエ9については以下の記事を参照してください。なぜこうも違うのか。
(文・やなぎアキ)
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