ついに冒険もここまで来たぜぇぇえぇ!!感がありますよね。
ドラクエ3のラーミアの登場以降、全タイトルにて登場する空を飛ぶ乗り物。大抵はストーリーが終盤に差し掛かったところで手に入れることができます。
徒歩では移動できない海はおろか、高い岩山までもを超えて爽快に移動できるようになるので、いけない所はほぼほぼない状態になります。
この空を飛ぶ乗り物を手に入れると、どこにでも行けるぞーー!!というワクワク感と、ああもう冒険も終わりが近づいているな……というしみじみした気持ちが同時に押し寄せてきます。
船を手に入れた時も、どこにでも行けるぞー!感はありますが、空を飛べるようになった時の比ではありません。
船何て所詮、海を移動できるようになるだけですから!!浅瀬には入れないですし、岩山に囲まれていたりする場所はなす術なしです。脆弱性ここに極まりですな。
それがどうです。空を飛べるようになれば、海どころではありません、山だってお手の物です。しかもモンスターも出現しない。ノンストレス!これが、ノンストレス!
大地と海だけではなく、空すらも制する!それが勇者だぁぁぁぁ!
見ろ!人がゴミのようだ!!
※空からはそもそも人が見えません。
ドラクエ世界は空を飛ぶ乗り物と言うのは基本的にありません。RPGによくある飛空艇などはないのです。
人はね、空に憧れを求めちゃう生き物なんですよ。
ほら、言うじゃないですか、空を自由に飛びたいなって。
そんな憧れが詰まっている空!その空を飛ぶ乗り物を手に入れることができるのは勇者たちのみなのです!伝説の生き物、神の乗り物、仰々しい肩書がそこにはある!
ドラクエ4の気球くらいだと技術的にできそうなのに、あの世界ではやはり伝説上の乗り物なのです!
勇者とその仲間たちしか見られない景色が、そこにはある!!
空を飛ぶということは、それほどのロマンが詰まっているのです!
空を飛ぶ乗り物を手に入れた時は大体大仰な演出が成されるじゃないですか。あれこそ冒険の神髄!それを見るために冒険している!
ラーミアが復活する時の「大空はお前のもの」とか熱い展開ですよね。
大空はお前のものというか……
私のものですけどねーーーー!!!
というある種傲慢にも似た感情が呼び起こされたりします!でもいいんです!だって自分だけが空を自由に飛べる力を持っているということですからね!
ただ残念なことに、空を飛べるようになりどこにでも自由に行けるようになったころには、行かなければいけない目的地ってほぼほぼ限られているんですよね。
魔王の城的なところとか。前人未踏の村とか。
でも!でもでも!
せっかくノンストレスで移動ができるようになったんだから!
と思い、意味もなく空を飛び、ありとあらゆる土地を巡ったりしちゃいますよね。わかるぅ~。ルーラすればいいのに、飛んでみたりしますよね。わかりみぃ~。
ルーラで行けないところにわざわざ足ならぬ、羽を伸ばしてみたりして。そして今更ルドマンさんとこの兵士から神秘のよろいを受け取ると。
空を飛べるようになったら、その他の乗り物とか正直ほとんど使いません。
特に船。
空を飛べるのに、わざわざ海上を移動する必要がある?
否!
空を飛べるようになってからは海底とかも用がないですから!わははは!
中盤に手に入れて大活躍してくれた船さんには引退願いましょう!これからは空を飛ぶ時代!
でも。
空を飛べるようになったあとに入手できる船があるんですってね!
ドラクエ7、乗り物に関してはちょいと異質です。入手というか、乗せてもらっているという感じですけど。
空を自由に飛べるようになったとき、まさしく空も海も大地も手にしたな……と思えて好きです。
(文・やなぎアキ)
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