カボチャになんの恨みがあるんだよぉ!!
ドラクエはこれまで数々のものを壊してきた。
いや数々といっても大体はツボかタルなんだけど。
なぜかPS版ドラクエ7ではそれ以外の瓶なども壊せる。ホンダラの家でめちゃくちゃ物を壊せる。あと花瓶も壊せる。花がかわいそう!
しかしドラクエ8からはそういったなりはひそめ、物を大事にする慈しみの精神が戻ってきた(タルとツボ以外)。
しかしPS4版ドラクエ11が発売されて、いきなりイシの村で度肝を抜かれる。
民家にあるカボチャ!!
ただのオブジェクトとして置かれているだけだろうと近づいていくと、主人公は無神経にもカボチャを、カボチャをばっきばきに割っていくではないか!!
カボチャになにしてるんだよ!!
人んちのカボチャに!
自分ちのカボチャでも駄目だわ!
ドラクエにおいて人んちのツボやタルを壊すことはもうどうでもいいことになっている。そういうもんだ。多分ドラクエ世界の人たちもツボやタルについては諦めていると思う。
でもまさかカボチャまで破壊されるとは思ってもいなかっただろう!
なぁんで?
なぁんでカボチャ壊せるの?
なぁんでカボチャなの?
開発スタッフの遊び心、なぁんでカボチャに出てきちゃったの?
やはり新しいドラクエを作るにあたって、よりリアルな表現にできるPS4なのだから町や村にあるオブジェクトにもこだわりたかったに違いない。
FF15だっておにぎりにこだわっていた。カボチャを蹴り壊すことができても不思議ではない。そうか?
あとはドラクエの世界観を考えたときに
・民家の床に転がっていても不思議ではないもの
・それなりに存在感のあるもの
・蹴った時にいい感じにゴロゴロ転がりそうなもの
・上記の条件を満たす野菜
という条件を考えたときに当てはまるのがカボチャだったのだろう。
いや、いる?その条件、いる?「蹴った時にいい感じにゴロゴロ転がりそうなもの」とかいう条件、野菜に対してつける条件じゃないよね?
野菜は蹴っちゃダメなんだよ?
食べ物は蹴っちゃダメなんだよ?
それともあれですか?カボチャもしかしてあの世界だと食べ物じゃない?そういうこと?そういうことかもしれない!
じゃないとツボも割るしタルも割るし挙句の果てに夕飯のおかずにしようと思っていたカボチャまで割るし、とんでもないぞ11の勇者は!というか開発スタッフは!
さらにさらに。
サマディーのウマレースでは、障害物としてカボチャが登場する。ウマがカボチャにあたると、ドガーーっとカボチャが吹き飛ばされる。
だからカボチャが何をしたっていうんだよぉ!!
どうしてこんな扱いを受けなきゃいけないんだ、カボチャが!
しかし主人公が体当たりをするだけでボロボロ割れるカボチャなのだから、馬が猛スピードでぶつかってきたら爆発四散くらいの勢いになるんじゃないか?
でもならない。
後ろにドガーーっと吹っ飛ぶだけ。なんなら他の選手にふっとんだカボチャを当てて妨害することもできる。
耐久力やばない??
民家にあるカボチャに比べて、ウマレースにあるカボチャ、あまりにも強すぎない?走っている馬の足で蹴られてなお他の馬にも当たるとかいうその耐久力。
サマディー御用達のカボチャすごすぎる。
馬に蹴られても大丈夫な丈夫なカボチャをわざわざ特注で用意しているに違いない。
なんだよ馬に蹴られても大丈夫なカボチャって!!
ドラクエ11はカボチャになんの恨みがあるんだ!
頼むからもうカボチャを許してやってくれ!
とか言いつつ初プレイ時に、
カボチャ壊せるじゃーんすごーい
とカボチャを見つけては蹴り壊していた勇者は私です。
(文・鎖骨戦士ヤマネ)
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