ちょっと前まではシドーといえばあのむかつく顔をしたでっかい破壊神だったのに!
今や小憎らしい笑顔が似合う少年シドー君のことをセットで思い浮かべてしまう!
破壊神シドーオンリーで考えることがもうできない!
シドーというのはあまりにもバックボーンが不明で、恐らくモンスターたちに崇められており、生贄をささげることによって復活し、破壊の限りをつくし、そのくせおつむが弱いというイメージだったのだ!
そっからはもう好き放題だ!こっから先の設定については好き放題なのだ!
そう、おつむの弱い破壊神ということで、おおよそ話の通じなさそうな、多分世界征服とかもしないであろうただただ破壊の限りをつくすキャラクター像がなんとなくできていた(筆者の中で)。
しかし!ドラクエ2にて少年シドーが登場したことによって、シドーというのは意外と話せばわかるやつだし創造にも興味があるやつになってしまった。
シドーと少年シドーは厳密に言えば全く同一というわけではないが、それと同時に切り離して考えることもできない存在である。
この少年シドーによって、これまでざっくりとしたキャラクター像だったシドーに深みが増すことになった!
シドーは破壊をするしか能がないおおよそ知的とは思えない存在だと思っていたが、ビルダーズ2では、ちゃんと神っぽくしゃべっている。
もうだめだ、シドーをおばかさんとして描くことはできない。ちゃんと大仰な神であるキャラクターとして描かなければ……。
さらにシドーを考えるときにはこやつがまず男である可能性が高いことを考えてしまう!
いや別に女だとは思ったことないが、逆に男だと思ったこともない。無性である。
しかし!少年シドーの存在がちらつく!少年!少年だ!つまりどちらかといえば、男だ!
シドーはとりあえず男ということで考えてしまう〜。少年シドーの存在によって男だと考えてしまう〜。
そして!この!少年という足かせが!またしても襲ってくる!
ああ!!
シドーは破壊神、つまりは神なわけだから相当お年を召していると考えられる。わかんないけど神なんだから普通の生き物よりはよっぽど長生きしている気がする。
だから当サイトでもシドーおじさんなどと言って遊んできたのだが(単に語呂が良かったからです)……。
しかしここで、少年シドーの姿がちらつく。
少年!少年だ!
だからもしかしたらシドーは少年くらいの年齢という可能性も…………いやぶっちゃけこれに関しては少年の姿をしているだけでやっぱり長生きなんだと思うのが正直な感想。
ただ、復活して世界に存在していた期間が実は大して長くなくて、その後また封印されて世界に存在していない期間が長かった、とすると、実はそんなに年齢が行ってないという論法もあり得る、のか?
ほらぁ、少年シドーの登場によって、曖昧だからこそむしろ確固たる形を保っていた破壊神シドーのキャラクターがわからなくなるぅ!
そういうの、嫌いじゃない!
嫌いじゃないぞ!
新たな作品が出ることによってキャラクターの肉付けされることこそ長く続くシリーズ作品の醍醐味!
でも私はやっぱり、従来のほとんど情報がなかったころのように自由にシドーを書いていたいです。
これみたいに。
(文・やなぎアキ)
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