好きなゲームというのは、発売する前から好きなものです。
発売日が決定すると、一日一日そのゲームに思いを馳せ、新しい情報に一喜一喜一喜。
発売日が近づいてくるにつれてワクワクが止まりません。
それはドラクエも例外ではありません。
ドラクエはいくつもの作品を世に出してきましたが、ドラクエを好きになったその時から次の作品が発売されるときを楽しみにしてしまうものです。それはナンバリングであってもスピンオフであっても。
次に発売されるドラクエは一体どれだけ楽しませてくれるのか?それを思うと数か月前、なんなら年単位でワクワクしてしまうものです。
ということで今回は、筆者が発売前に一番ワクワクしたドラクエ作品の話をさせていただきます。
そう!それは!
ドラクエ11!!!
めちゃくちゃ直近。
なぜドラクエ11が一番ワクワクしたのか。それには様々な要因があります。
①めちゃくちゃ久しぶりのナンバリング
私がドラクエ10を始めたのは2019年。つまりドラクエ11クリア後に始めた身です。なので、ドラクエ11発売前の時点での最後にプレイしたナンバリング作品はドラクエ9でした(リメイク除く)。ドラクエ9の発売は2009年。ドラクエ11の発売は2017年。その間8年。8年ドラクエの新作ナンバリングタイトルを待ち続けたわけです。
ワクワクしないわけがありません。しかも個人的にドラクエ9はそこまではまらなかったので(主に宝の地図を集められなかったから)、8年よりもさらに待たされた感があります。8年の間にスピンオフやリメイクは多く発売されましたが、やはりナンバリングの新作タイトルこそが一番ワクワクさせてくれたのです。
②シリーズの謎に迫るかのような宣伝
発表されたドラクエ11のサブタイトルは「過ぎ去りし時を求めて」。なんと意味深なタイトルか。さらに発表された主人公のイラストはこれまでとは違うやや影がありそうな(当時はそう思った)デザインでした。さらにロゴはドラクエ1のロゴを反転したかのようなデザイン。
これにはみんな様々な考察をすでに始めていました。一番多かったのはロトシリーズと天空シリーズをつなぐミッシングリング的な作品になるのでは?という考察でした。
そんな考察が繰り広げられたら、長年ドラクエファンをやっている身としてはワクワクせざるを得ません。
③NintendoとSONYでの発売
新しいゲームをやるうえで欠かせないのはハード。ドラクエ11の情報が皆無だったころの私が持っていた最新ハードはPSVita、もしくはnew3DSLLでした。
ドラクエ11は何で出るのだろう?と思っていたら、なんとPS4と3DSで出るというではないか。今はもう複数ハードで同一ゲームが同時発売されることは珍しくないが、当時はめちゃくちゃ驚いたのです。NintendoとSONYぞ?
こんなの、もう、めちゃくちゃ気合を入れて制作したに決まっているじゃないですかぁ!
④自分の状況
最後は、発売時の自分の状況です。ドラクエ9の発売から8年も経つと私自身の状況も変わっているわけです。バリバリ働いていたりして、正直ゲームをする時間もあまりとれなかったりしました。はぁ~私はもうゲームに夢中になることはないんじゃないだろうか?そんなことを思ったりもしました、まぁぼちぼちはやってたんですけど。ビルダーズとか休日めちゃくちゃやってたんですけど。ただ、基本発売してからしばらくして、評判だから買うか~みたいな感じでプレイしていました。こういうゲームが発売されるけど、購入は一旦見送ります、みたいな状態でした。
そこにきてドラクエ11はもう子供のころを思い出すほどに発売前からワクワクでした。予約して発売日当日にプレイしまくってやる!と数年ぶりに思ったのです。数年ぶりどころか人生一で思っていました。時間の自由があまりきかないからこそ、いかにしてプレイ時間を捻出するか、それを考えまくっていました。そんな時間もまた、発売日に気持ちを最高潮に持っていくためのエッセンスだったのでしょう。
子どもの頃の方がゲームに真摯に向き合っていた気がしていましたが、ドラクエ11の発売によって大人には大人なりの向き合い方があることに気づきました。子供のころよりも今の方が、新作ゲームの発売が一大イベントになっています。
ドラクエ11の情報が発表されてからの私は発売日までに万全の状態を整えるための準備を始めたものです。
3DSは持っていましたが、どうせならPS4でもプレイしたい。発売日が全然決まっていないというのに、PS4を買いましたとも。ギリギリに購入してPS4の扱いそのものに戸惑ってしまってはドラクエ11に失礼だと、前々から購入し他のゲームをプレイすることでPS4に慣れておく算段でした。ちなみに最初にプレイしたのは『人食い大鷲のトリコ』でした。ドラクエ関係ない。
キャラクターデザインが発表されると、皆さんのキャラクター考察をほどよい塩梅で眺めました。あんまり考察に潜りすぎると、勝手なイメージを勝手に膨れ上がらせてしまう可能性があったので、ほどほどの塩梅を保つことに尽力しました。ストーリー予想についても然り。
発売日が決まると、絶対に絶対に遊びまくるという強い意思の元、そっこーで翌週の月曜日に有休をとりました(発売日は土曜だった)。誰に何と言われようともその日は絶対に休むと決意しました。
発売日がいよいよ近くなると、ローソンのレシートにドラクエ11の予約を促す宣伝のためにドラクエ11のロゴがプリントされるようになりました。テンションが上がるので昼休みにローソンにめちゃくちゃいきました。
いよいよ発売の前日になると、正直仕事は手につかず、「おいおいおいおいこんなことしてる場合じゃないだろう、おいおいおいおいおいおいおいおい」という気持ちでソワソワと一日を過ごし、帰り道には勇者に一体どんな名前をつけようかと悩みまくりました。
ほんの三年ほど前のこと(え?三年も前なの?もう?)なのに今でもあの日々を思い出すと心臓がどきどきワクワクします。
ドラクエ12が発売されるときは多分もっとワクワクするんだろうなぁと思うと、今からすでに楽しみです。
(文・やなぎアキ)
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