前回までのあらすじ
町にいきなり入ってきた魔物たち!
それを黙って見過ごすモガマルではない!
颯爽と魔物を倒す勇者モガマルであった。
前回
第六十一話 雨雲の杖、ゲットだぞ!
やったーモガマル!さすがモガマル!強いぞモガマル!
さぁて、この調子で虹のしずくも見つけたいところだが、うーん、相変わらずどうしたらいいかわからないな。
お?なんだこのじいさんは!急に現れたな!というか、背景も町からなんか廃墟みたいなところに変わっているぞ!なんだこれは!どうしたことだ!
え?なんだ?待っていたのかこのおじいさんは。きっと気の遠くなるようなときを待ったんだろうなぁ。それにしても、若者かぁ。モガマルとオレを見て瞬時に若いと見抜くなんてなかなかの観察眼だな。人間と違う生き物だから、一見して若者と見抜くのは難しいはずなのに、ただものじゃないぞ、このおじいさん。
まさしく勇者と言われてしまった。まぁその通りなんだけど、第三者から言われると嬉しいものだなぁ。
というか、宝の箱だって!?まさかこのおじいさん、勇者にこの箱をあげるために今まで待っていたのだろうか……。すごい根気だ。
一体何が入っているんだろうなあ。まぁこのタイミングだから、雨と太陽に関するものだと思うぞ!
宝箱を開ける瞬間のワクワク感は冒険の醍醐味だよなぁ。
お!中には杖が入っていたぞ!
ほうほう、何か語りだしたぞ。雨雲の杖と太陽の石が合わさるとき?これは町で太っちょの宿屋の主人から聞いた、雨と太陽が合わさるとき虹がかかるってやつに似ているなぁ?もしかしてそれか?
おおーーーー!なるほど!雨雲の杖と太陽の石を合わせることで、虹のしずくができるんだな!
思えばガイアスのじじいがわめき続けてからというものの、有力な情報がなかなか得られなかったが……ようやくちゃんとした情報が!そうか、そうやって虹のしずくを手に入れるのか!
そうだな!今雨雲の杖を手に入れたわけだから、あとは太陽の石だ!情報ほぼゼロから急にゴールが近づいたな!やっぱり人助けって言うのは世界平和への近道だな!
急に追い出された。
あんなに歓迎していたのに。たしかに杖をもらった今、もう用はないけど。そんな言い方をしなくてもよくない?
ねぇモガマル、ひどいと思うよねぇ?
うーんポジティブ!モガマルのポジティブさにオレも思わずにっこり!
よーし、モガマルの言う通り、太陽の石を求めて次の冒険に出発だァ!
次回予告
太陽の石を求めて再び出発したモガマル一行。
旅を続けるうちにある街を発見する。
なんとそこは、巨大な石人形が守る要塞都市だった!!
次回、「ゴーレム登場だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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