「すてきなこいをして、すてきなけっこんしきをあげて、すてきなおよめさんになるの!それで、すてきなおかあさんになるの!」
~十数年後~
嫁入り道具がモーニングスターって何事!?!?!?!?!?
なぁにごと!?!?
しかも結婚式、カジノ船で挙げてますからね!(リメイク版)カジノで結婚式てそんな、いやラスベガスでウエディングというのもあるでしょうから別にいいんですけど、いやいいんですかね!?
良家のお嬢さんなわけじゃないですか、フローラって。それをそんな結婚式カジノで挙げてモーニングスター持たせて……すごくないですか!?
モーニングスターを持って結婚相手である主人公にくっついて旅に出るというのは、フローラ自身の要望であり、ルドマンさん的には最初フローラに旅に出てほしくなかったわけですけど。
何がフローラをそうさせたの!?
なんとなく幼少期のフローラって冒頭みたいな夢を語りそうじゃないですか。「私の夢はお嫁さんとお母さん」みたいな、ちょっと昔の少女漫画で見るような夢を語りそうじゃないですか。水沢めぐみ先生の『神様のオルゴール』で読みましたよわたしゃあ。
やっぱりあれですか
天空人の血がそうさせたんですか。
そうじゃないと説明がつかなくないですか。だって良家のお嬢様ですよ。花嫁修業と称して幼き頃に修道院に入っていた子ですよ。
たしかに以前当サイトで、「フローラがしていた花嫁修業は花嫁修業にあらず、筋トレである。」という記事を書きましたが。
以下記事参照
でもよく考えたら、ルドマンさんは最初フローラを旅に出したくなかったわけなので、ゴリゴリの筋トレでもないような気がするんですよね!捨てないですけどね、この説は。
それに、仮に本当にゴリゴリに筋トレしていたとして、フローラはわりと純粋な女性なので、「これも素敵な花嫁になるための修行なのですね」とか言って何の疑いもなくスクワットにはげんでいそう。健全な肉体には健全な精神が宿るのです、ってシスターも言っていそう。
それがですよ、嫁入り道具のモーニングスターをじゃらじゃら鳴らしながら戦いに赴くなんて……。幼いフローラは予測できたでしょうか!
幼いフローラに結婚直後の未来の自分を見せたらなんていうのでしょうか。魔物たちに囲まれてモーニングスターを振り回しながら魔法をぶっ放す未来の自分。
「これが、お嫁さん……?」
ああ、少女にトラウマを植え付けてしまう!やっぱり未来の自分の姿なんて見せるべきじゃないんだ!時間を操る is Risk!
リメイク版だと幼いフローラと少しだけ言葉を交わすことができるのですが、絶対に未来の自分の姿を見たらおびえてしまうと思うほどにはか弱い女の子なんですよね。多分ビアンカとデボラは未来の自分を見ても「ほーん、やったろやないかい」精神だと思うんだけど。だからあの二人は多分天空人の血が入っていなくても意気揚々と旅に出ると思う。
でもフローラはそんないきなり発想がそこに行きつかないと思うんですよね。
てことはもう天空人の血なわけですよ。
幼き頃は体の奥底で静まっていた天空人の血が、恐らく大人になって5主人公と再会したときにふつふつと目覚めたわけですよ。
「戦いたい!」と。闘争本能。エルヘブンの血と天空人の血でもって勇者が生まれるわけですから、それくらいの化学反応は起きてしかるべき。
てことはつまり……
天空人、戦闘民族なんじゃね!?!?!?
ビアンカやデボラがあれほど好戦的なのは戦闘民族・天空人の血が流れているからであり、フローラはむしろドラゴンボールでいうところの孫悟空のような天空人的には異端児なんですよ。でもやはり血は争えないので、戦いに目覚めるわけです。そのトリガーがつまり、エルヘブンの血を引く5主人公だったわけですね。出会いが血を呼び覚ます。
たしかにフローラって強大な敵を前にして「わたし、ワクワクしてきましたわ!」とか言いそうですもんね。言わないか。
これが「およめさんになりたい!」と言っていた(言ってない)幼いフローラが、いきなりモーニングスターをぶんぶん振り回す強烈奥さんになった理由です。
そう、天空人は戦闘民族だったのです。
まーた意味の分からん説を出してしまいました。本人も反省していますが、この説は筋トレ同様捨てません。
(文・やなぎアキ)
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