ドラクエ11のサブタイトルは「過ぎ去りし時を求めて」。
そのタイトルの通り、主人公は物語の後半、時を遡ります。
そのため、作中には時を遡る前の世界と、時を遡った後の世界があることになります。
時を遡るという究極の選択をするくらいですから、この二つの世界には大きな違いがあるわけですが、じゃあこの二つの世界のうちどっちに住みたいって考えてみたわけですよ。
ちなみに、この二つの世界はいずれ一つに収束していく(かもしれない)というのが公式(というか堀井さん)の見解ですが、それについてはノーシンキングでいきます。
いやぁこれ考えてみると、
遡った後の世界一択じゃないですか?
考えるまでもなくないですか?なんでこんな記事を書こうと思ったんですか?
とはいえ、何かしらの条件を付与することによって、遡る前、遡った後、どちらの世界で生きていきたいか変わるのではないかと思うので、ここからは条件を付与していきたいと思います。
ただの村人A
例えば私がどこかしらの村(もしくは町)のただの住人だと仮定すると……
遡ったあとの世界がいいなぁ!!
ウルノーガによって世界が崩壊してしまうと、私の生活に多大な影響があるわけじゃないですか。どっちに住みたいかという前提で話しているので、崩壊時にちゃんと生き残ってはいるのでしょうが、例えば自分の家族とか友人とか大事な人もちゃんと生き残っているとは限らないわけですよね。そんなのつらすぎます。
当然住んでいるところも多大な被害にあうわけでして。しかも全世界規模で。誰の助けも借りられない……。
ここまでだったら、まぁなんというか、運命と割り切ってなんとか生きていくこともできるのでしょうが、あれなんですよ、この世界崩壊、命の大樹も枯れさせてるんですよね。それによって崩壊時になくなった命、またこれからなくなる命は行く当てもなく、場合のよっては魔物になってしまうとかいう世界規模のバグが発生してしまうんですよ。
どう生きて行けと……。
ウルノーガを倒せば命の大樹は復活するので結果オーライになりますが、そのウルノーガを倒すまでの期間絶対しんどすぎるので、まじで時を遡った後に住みたいです。命の大樹がない状態で過ごしたくない。たとえその後平和になったとしても。
バイキングの一員B
例えば私がクレイモランのバイキングの一員だったとすると……
やっぱり遡った後の世界がいいなぁ!?
バイキングの人たちは、ウルノーガの力を与えられたマヤによって魔物の姿に変えられます。
それは無理ぃ~。無理すぎる~。
長い人生、様々なことがあるでしょう。いろんなことをやってみたり、時に失敗したり、挫折したりもするでしょう。思っていた大人にはなれなかったなぁと幾度となく思ったりもするでしょう。
でも魔物になるのはマジで無理。魔物になってクレイモランの人々を恐怖のどん底にたたき落とすとかまじ無理。
たとえ自分の意思ではない悪事だとしても、そんなことをしでかしてしまった過去を背負いながら今後生きていくというのは本当につらすぎる。無理。
多分平和になってからも当時の夢にうなされたりする。うわああああって汗をかきながら目覚める夜をいくつも乗り越える勇気は私にはないです。
一生魔物になることもなく、ちゃんと安眠できる生活を過ごしたいんです。
世助けパレードのメンバーC
どんな条件だろうと遡った後の世界がいいのでは?と思い始めていますが、最後にもう1条件。
例えば私がシルビア率いる世助けパレードの一員だったとすると……
え!?それは時を遡る前の世界の方がよくないですか!?
だってウルノーガが世界を崩壊させてくれたおかげでシルビアお姉さまに会えるんですよ!?その結果お姉さまのパパにも会えるんですよ!?
これが世界を遡ってウルノーガの世界崩壊がなかったことになると……
シルビアお姉さまとパレードできないんですよ!?!?
それは無理だよ!いやだよ!パレード一緒にしましょうよ!世界が崩壊して絶望しきっていただめな私を救ってくれたお礼にお姉さまとパレードさせてよ!それこそが私がこの世に生を受けた意味だよ!!頼むよ!
ということで一部例外もありつつ、結局時を遡った後の世界が住みよいよね、というのと、やっぱりシルビアは最高だよね、という結論になりました。
パレードはいいぞ。
(文・やなぎアキ)
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