あらくれのブリングアーツにはいくつかの武器が入っているのですが、その中にはひのきのぼうがあります。初期装備としておなじみのひのきのぼう。これをロウに装備させてみたところ、なんだか遊びがおかしな方向に行ってしまいました。
いや、のっけからおかしい。
こらこらおじいちゃん、それは食べちゃダメですよ。口に入れていい物じゃないですよ。ほら出して出して。
あむあむあむあむ。
ああもうおじいちゃん！かじっちゃだめだってば！
あ、あれ、おじいちゃんどこに行くの！！
だめだよ～、そんな屈強なあらくれにひのきのぼうで戦いを挑むなんて、それは勇気ではなく無謀というんだよおじいちゃん～。勇気とは一体何かっていうと、恐怖を知ることなんだよ～。
勝てっこないよ～。
ああ！しかもあらくれの足元には既にあらくれに敗れた勇者とカミュの亡骸が！
2人もかなわなかった相手に、ひのきのぼうを装備しただけのおじいちゃんが勝てるわけがない！もう終わりだぁ！やめるんだぁ！
と、思っていたけど実はこれはおじいちゃんの妄想であり幻覚でした。
実際は……
ああ～、おじいちゃん、それはカミュだよ。カミュを追っかけないでぇ。ほら、かつてニズゼルファを倒すために共に戦ったカミュだよ～。大事な仲間だよ～。
どうしたのおじいちゃん。カミュがわからなくなったの？どうしちゃったの？カミュも戸惑っているよ？
あ～疲れたわい
ああ、疲れてしまったんだね。そんなに腰を曲げて……。老いても元気がモットーのおじいちゃんのこんな姿、現役時代からは想像もできなかったよ。
腹が減ったのう
さっきご飯食べたでしょ。
あむあむあむあむ。
ああ～～～～、見てられないのだ～～～～。
これが賢王と呼ばれたロウですよ。ほれほれほれ。
ああ、おじいちゃんのこんな姿を見せられて、後ろで孫が泣いていますよ。
ニズゼルファを倒してからというものの、おじいちゃんはすっかりガッツを失ってしまったんだ……。ユグノアの再建がまだあるというのに、すっかり気持ちが途切れちゃったみたいで……。カミュ、どうしよう……。
俺には、黙って見守ることしかできねぇ。
ああ、やったこともない武器屋だと自分のことを思い込んでいるよ。
ひのきのぼうしかないでしょ、おじいちゃん。武器屋ごっこは終わりにしないと。
シルビアが深刻な表情しながらロウを見ようともしないので、相当な事態だということがよくわかる一枚ですね。
こんな遊びを延々と続けられそうだったので、ぜひともブリングアーツをお持ちの方はひのきのぼうをロウに持たせてやってください。
（文・やなぎアキ）
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