クレティアのある牢屋でのお話(というかわるふざけ)です。
※画像のセリフは都合により全無視します。
※この物語はフィクションです。
私はトルネコ。わけあっていつものように牢屋に入れられてしまいました。いやはや、困りましたなぁ。なんとかして脱出したいものです。
ん?なにやら足音が聞こえてきましたな。
やっぱりここにいたんですね、トルネコさん。
あなたはもしや……ミネアさんですか?
ええ、占いを頼りに来てみましたが、やっぱり牢屋に入っていましたね。
ミネアさん!助けてください!牢屋はもううんざりなんです!どうにかして私をこの牢屋から出してください!
フフフ……アハハハハハ!どうして私がトルネコさんを助けなければいけないのですか?
私は占いであなたが牢屋にとらわれているのを知ったので、それを見物しに来ただけですよ?
それに、私にあなたを助けるメリットがありますか?ないですよね?どうして助ける必要があるんです?
そ、そんなこと言わずに……。牢屋の中には私だけではなく、他の仲間たちもいるんです。お願いします、助けてください。
一緒に牢屋に入っている方たちは、仲間なんですね。そうですか。
ん~、でもですねぇ。助けるのはなんだかなんですよねぇ。
そうですか……。
もしやミネアさん、この牢屋を開けるすべを持っていないのではないですか?それでしたら仕方ありませんね。ミネアさんに助けを求めた私が悪かったのでしょうな。
そんなこと言って挑発しているつもりですか?いいんですか?
せっかく牢屋のカギを持ってきたのですが……。
ジャラジャラジャラジャラジャラ(鍵束を執拗に鳴らす音)
どうやらこのカギは必要なかったようですね。
では失礼させていただきます。トルネコさんとその愉快な仲間たちが牢屋に入っている姿を見られたので十分満足です。
ちょっ!おい!あんた!カギを持っているなら開けてくれよ!俺たちを出してくれ!
ねぇお願い!私たちはこんなことをしている場合じゃないの!あなたなら私たちをすぐ助けることができるわ!お願い!
そうですか……。それでしたら、こちらからもお願いがあります。
あなたたちは助けます。その代わり、トルネコさんだけは牢屋に残してください。この条件をのめるなら、あなたたちに関しては助けてあげましょう。
なぁトルネコ。そういうわけだから、悪いんだけど残ってくれ。
え?本気で言ってるんですか?本気で?私だけ居残り?
うん。本気だ。
どうやら決まったようですね。ではカギを開けましょう。
やったわ!トルネコさん一人の犠牲で済むなら安いものね!
仲間からの信頼とは儚いものですね。
安心してくださいトルネコさん、私の占いによればあなたは牢屋から出ることはできませんが、このまま安定した余生を過ごせますよ。
ギイイイイイイイイイ(牢屋の扉が開く音)
さぁトルネコさん以外の皆さん、外に出てください。そして行きましょう。
ミネアさん!ミネアさん!どうしてこんな仕打ちをするんですか!なぜですか!私も出してください!
私という不釣り合いな人間が導かれし者たちメンバーに入っているのがそんなに気に食わなかったんですかぁぁぁぁ!
(文・深々シン)
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