ドラクエ9の発売は2009年。
ドラクエの中では比較的新しい作品だと思っていたが、もう10年以上前だということに度肝を抜く。
今回は、ドラクエ9を初プレイしたときの思い出を語っていく。
DSを使っての冒険
ドラクエ9といえば、ナンバリングタイトル初の携帯ゲーム機で出た作品だ。
それまでにもモンスターズシリーズや、天空シリーズのリメイクなど携帯ゲーム機で登場したゲームはいくつかあったが、ナンバリング且つ新作では初であり衝撃的だった。
実際にプレイしてみると、若干のもの悲しさを感じた。画面が小さいという点とそれによって他の人からは見えづらいという点。ドラクエを家族がプレイしているのを後ろから見るというスタイルを取りながら育った私としては、完全に一人で黙々とプレイするというのは寂しいものがあった。外にゲーム機を持っていくという発想がなかったため、メリットをあまり感じられなかったというのもある(すれちがい?なんですかそれ)。
見た目にこだわりすぎる
ドラクエ9は装備品の見た目が一つ一つグラフィックに反映される。
いまだと見た目装備のON/OFFを切り替えられるものが多いが、当時はそんなものなかった。
そのため、ちぐはぐな見た目になることが多々あった。ちぐはぐ、かっこわるい。そう思った私は、見た目を重視するようにした。女性キャラは可愛く、男性キャラはかっこよく。てっかめんなんて装備させない。
が、終盤になるとそうも言ってられないので機能重視になってくる。するともう目も当てられない見た目になっていく。
きわどい水着というその名の通りけっこうきわどい装備があるのだが、これが憎らしいほど性能がよいので女性キャラに装備させていた。それにさらにまもりのスパッツ、メイド装備であるヘッドドレスを装備させていた。変態。変態である。人に見せたくない。でも当時の私にできる最大限がそれだったのだよ。
あとセレシアの羽衣は僧侶キャラに装備させたが、なんとそいつがスーパーサイヤ人のような髪型の男性キャラだったため(なんでこいつがこれ着るん……?)と思わざるを得なかった。
着せてるの私ですけど。
エルシオン学院が好きである
ドラクエ4でもイムルの村に学校があったが、それよりもさらに本格的な学校が登場。
それがエルシオン学院である。
ストーリーとしては、主人公が学院を訪れると生徒の行方不明事件について調査に来た探偵と間違われてしまい、転校生として潜入調査をするというものである。
あまりドラクエっぽくないストーリーに当時ちょっとワクワクしたものだ。探偵、潜入捜査、転校生……そして幽霊が現れるという噂。
楽しいぞ……。だいぶ時間をかけてじっくりと学院を満喫させてもらった。
他にも好きなポイントは、学院には寮があり主人公にも部屋を割り当てられる点。もちろんタダでベッドで休める。これは……学校ごっこがはかどる。
さらに図書館や音楽室などもちゃんとある。これは……学校ごっこがはかどる。
さらにさらに一番のポイントは、学院の制服がもらえることだ。しかもけっこうかわいい。
ドラクエ11のメダ女の制服もそうだけど、やっぱり制服装備って心くすぐるものがあるなって。
周回プレイしづらくてあまり内容を覚えていない
他ゲームではそうでもないが、ドラクエの特にナンバリングに関しては周回プレイをするようにしている。特に縛りプレイなどをするわけでもなく純粋にもう一度ストーリーを楽しみたいからだが、ここでドラクエ9には一つ問題が。
セーブデータを一つしか保存できない。
セーブデータを一つしか保存できないのだ。
当時、これがただただ衝撃的だった。ナンバリングタイトルぞ?これ、ナンバリングタイトルぞ?そんなことある?ジョーカーのときはまだそんなもんかと納得したけど、ナンバリングタイトルぞ?周回プレイをしたいのはもちろんのこと、他の家族だってプレイしたいだろうに、セーブデータ一つだけしか保存できないですと?
今なら金にものを言わせてソフトをいくつか購入するし、なんならDSLiteと3DSとnew3DSLLも所持しているので複数人で並行プレイもできる。
しかし当時はそんな同じゲームを複数購入するという発想がない!というか今もそんなにない。
唯一逃げ道として、保存しておきたいデータを中断セーブして新しく冒険を始めることで疑似的に二つのデータを保持させることはできるが(当時はこれで乗り切った)……リスク高すぎ高杉くんである。
おかげさまで他作品より周回していないため個々のエピソードの詳細について覚えていない部分が多い。地名についても恐らく一番覚えていない。
今こそ金にものを言わせてドラクエ9をプレイしなおすべきかもしれない。というかもう、あわよくば中古で買ってイザヤールとか仲間になっているし宝の地図もいっぱい持っているデータが入っていればよい。
(文・やなぎアキ)
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