クレイモランの魔法学者、エッケハルトさんによる古代図書館ツアー!その模様をご紹介します!
どうも、私はエッケハルト。
今日は、クレイモラン地方にそびえたつ古代図書館の魅力をたっぷり紹介していこうと思う。
ツアーの参加者は、ある旅のご一行。
では行こう!
ここが古代図書館だ。
町からやや離れた位置にあるため、行く際には十分な準備が必要だぞ。
夜の図書館というのは雰囲気があってなかなか怖いものだ。
ここは図書館に入ってすぐの大広間だ。広々としているな。
ううむ、なんとも美しい内装だ。この図書館が遥か昔からあることを考えると、感慨深い気持ちになるものだ。
これは古代図書館の壁一面を覆いつくす本の数々じゃ。
さすが古代図書館。古代の書物をかくも多く、しかもこれほど良好な保存状態で残しているのは素晴らしいことですぞ。
ううむ、どれもこれも興味深い……。
む、これは読みたかったやつではないか。
(エッケハルト、ご満悦中)
む、なに、そろそろ先に進みたいと?
では彼らを待たせるのも何なので先に進むとしよう。
むむっ。あそこで何やら、りゅうはかせが教鞭をとっているようだ。古代図書館は英知の結晶。ともすれば、かように学びを深める場ができてもおかしくないということじゃな。
ふむ、しかしこれならば私の方が上手く教えられるだろう。
ここは一つ、りゅうはかせの代わりに私が教壇に立とうではないか。
そうなるとりゅうはかせが邪魔だな……。
どうやらツアー参加者である彼らは腕に覚えがあるようだ。私がちらちらと様子をうかがっているとサクッと倒してくれた。催促したみたいで申し訳ないな。
ということでめでたく彼らに教えることができる。りゅうはかせがいなくなったというのに動揺しないとは、柔軟性の高い生徒たちだ。
クレイモランの歴史を一から教えていると、またしても先に進みたいと急かされたので講義はやむなく中断した。
さらに先に進むと、今度は立派な石像が。古代図書館にはこのような石像がいたるところにあり、いずれも一見の価値ありである。
が、しかし、どうやら先客がいる模様。
なんとか近づいてみたはいいものの、ベストポジションをりゅうはかせに取られてしまっている。本を読むか像を見るかどっちかにせい!
むっ、またしても彼らがりゅうはかせを倒してくれた。ちらちらと見てはいたが、催促したわけではないぞ、決して。
さて、ようやくゆっくりと石像を見ることができるな。ううむ、立派な石像だ。
なんという肉体美。古代の像というのはロマンが詰められているものだ。
むむ、またしても先に進みたいと急かされてしまった。どうも彼らは飽きっぽいらしい。
む、これはずっと探し求めていた……!少しくらい読んでもよかろう……。
……なんだか騒々しい……むむっ!!
彼らはとうとう我慢の限界が来たようだ。先に進まなければこのまま踊り続けるぞ、と無言の重圧をかけてきおる。
図書館で踊るなどマナー違反になりかねん。大人しく先に進むことにしよう。
最後は古代図書館の中央の部屋。仕掛けをとかないとたどり着けない部屋だけあって、中にはさぞ重要な書物が多く保管されていることだろう。
さぁここが古代図書館中央の部屋じゃ。部屋の奥にはなにやら厳かな像が立っている。どのような歴史がそこにあるか、いつか解き明かしたいと思うのが学者魂というものである。
うむ、私もこれだけの広さの机を持ちたいものだ。
おほーっ、さすが仕掛けを解かぬと辿りつけぬ部屋!今までに見たこともないような本ばかりじゃ!
これは胸が高鳴るのう!
ふむふむ、なるほど、ふむふむふむ……。
ん?なんじゃ?
もうツアーは終わりにしてほしい?そうしないとまた踊るぞ、だと?
ううむ、なぜこやつら、古代図書館ツアーに参加したのだ……。
さて、では今回の古代図書館ツアーはここまでじゃ。
まだまだ古代図書館の魅力は語り切れないが、少しでも伝わってくれればいい。
はぁ、今後ここに来られるのはいつになることかのう……。とても心残りだわい。
(文・やなぎアキ)
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