前回までのあらすじ
キングヒドラとの死闘を経て、傷を負ったオルテガ。
自らの死期を悟り、オルテガは愛する息子への言葉をモガマルにたくした。そして、無念のうちに息を引き取ったのだった……。
前回
第三十九話 オルテガの死を無駄にはしないぞ!
オルテガ……オレたちがもっと早くに到着していればこんなことにはならなかったかもしれない……。
うう……。
3人のしもべたちも泣き出してしまった。全然表に出てこないけど、こいつらもオルテガと一緒に戦ったもんな。一緒に戦ったいわば仲間が、目の前で死んでしまうなんてつらすぎるよ。
うん、モガマルも勇者だけど、オルテガはさすがその父だけあって本当に、まさしく勇者だった。
スマブラのキャラにオルテガを追加してほしいくらいには勇者だった。もちろんパンツマスク姿で。
勇者であっても、家族を持つ一人の父親であるということを決して忘れないあの姿にはほれ込んだよ。
子供のために、その手で平和を手に入れたかっただろうなぁ。
そうだな!モガマルは勇者であるまえに冒険王だからな!勇者と冒険王っていうのは、重なる部分があるのかもしれないな!
オルテガから学んだことは絶対忘れないからな!
おお、急に怒り出すなモガマル。怒り爆発だな。
でもモガマルの言う通りだ!ゾーマがいなければ世界はもっと平和だったし、オルテガも死ぬことなく家族と幸せな日々を送っていたはずだ!
許さない!許さないぞゾーマ!
そうだそうだ!モガマルの手にかかればゾーマなんて一発だ!さっきのキングヒドラだってぶっちゃけ楽勝だったんだからな!ゾーマだって楽勝に決まっているさ!
首を洗って待っていやがれ!そしておとなしく首を差し出すんだなぁ!!
勇者モガマルがゾーマの首なんてザンっと斬り散らかしてくれるわぁ!!
さぁゾーマ!どこだ!さっさと出てきやがれ!城の最深部でガタガタ震えて待っているのかぁ?はっはっは!
早い。
スイマセン、すごくやる気ある感じでまくしたてましたが、まだ心の準備ができていないです。ちょっと待ってください。
え?どうせオレはモガマルの肩に乗っているだけだから準備とかいらないだろうって?いやそうだけどさぁ……怖いじゃん~。
次回予告
とうとうゾーマのもとにたどり着いたモガマルたち。
圧倒的な存在感でモガマルに接するゾーマ。
モガマルたちはゾーマに勝てるのか!
次回、「とうとう現れた、魔王ゾーマ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!!
(文・やなぎアキ)
次回
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