前回までのあらすじ
勇者の父、オルテガの協力し強敵キングヒドラを倒したモガマルたち。
しかしオルテガが戦いの中で負った傷はあまりにも深すぎた。
今、オルテガの命の灯が、消えようとしている……。
前回
第三十八話 オルテガ、死す!
せっかくキングヒドラを倒して、あとはゾーマを倒すだけだっていうのに!
オルテガがもう辛そうだ!しかし回復呪文は使えないし、道具も持っていない!なぜならそんなもの必要ないくらいにモガマルが強いから!
どうしようどうしよう、もうオルテガは何も見えないし何も聞こえないらしいんだ。
ど、どうしたオルテガ!あんまりしゃべるな!
こういうとき、「それ以上しゃべるな!体に障るぞ!」みたいなことを言うことあるけど、自分がそういう場面を体験するとはな……。
アリアハンに住むオルテガの子供に伝言だな!
……それってつまり、モガマルのことか?そうだよな、実際は違うけど、この勇者追憶アトラクションにおいてはアリアハンの勇者はモガマルってことになっているもんな。
それで、モガマルに何を伝えればいいんだ!というか、目の前にいるけど!
オルテガーーーーーーー!!!!!
目の前にモガマル、いたのに!目が見えなかったから、気づかなかったんだな……。
いや、キングヒドラと戦う前にさんざん目視しながらお互い話し合ったよな……?なんか、矛盾が生じちゃってません?アトラクション管理者のルビスさま、その辺どうなってるんですか?
いや、でも今はとにかく、オルテガのことを……!
アトラクション内のストーリーの矛盾点についてはあとでアンケートとかに書いておこう。
オルテガーーーー!!
なんてこった……。オルテガ、キングヒドラと戦う前から、けっこうぎりぎりって感じだったけど、まさかこんな結末を迎えるとは……。
ピィ……。
このアトラクションでは、まさしくモガマルの父親だもんな……。
アトラクションとはいえ、目の前で死なれてしまうとすごくすごく悲しいな。なんとかできなかったんだろうか。
アリアハンに帰してあげたかった。キングヒドラくらいだったら、オルテガに戦わせないでモガマルたちで余裕でなんとかなっただろうに。
でもオルテガのプライド的に、後ろでただ見ているだけなんてことはできなかったんだろうな。オレはモガマルの肩の上でただ見ているだけだったけど。
ピィィ……。
次回予告
オルテガが死んでしまい、失意の底にいるモガマル。
しかしそこで歩みを止めるわけにはいかない。オルテガの意思を継ぎ、ゾーマを倒し世界に平和を取り戻すのだ。
ゾーマはもうすぐそこにいるんだ!!
次回、「オルテガの死を無駄にはしないぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!!
(文・やなぎアキ)
次回
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