前回までのあらすじ
偶然出会った勇者オルテガは、つまり勇者モガマルの父親?
なんだか頭が混乱しそうだが、めんどうくさいので考えることをやめたモガマルであった。
前回
第三十六話 漢オルテガ!だぞ!
すっかりモガマルと話し込んでしまった。いい加減オルテガを無視し続けるわけにもいかないので話を進めることにしよう。
オルテガ、調子はどうだい!
お、自分語り。
そうか、長い道のりだったか。それもそうだ、たった一人で旅をして、穴に飛び込んで、単身ゾーマ城に乗り込んだんだものな。そりゃあ長かったよな。
あっさりオレたち追い付いちゃったけど。
おお!オルテガのおっさん、やる気満々だな!
バラモスをほったらかしていきなりゾーマを倒しに来たんだから、そりゃあゾーマを倒さないと勇者としての示しがつかないもんなぁ。
モガマルがバラモスを倒してついでにゾーマも倒しに来たなんて知ったら、オルテガバツが悪いんじゃないかな。
優しい!モガマル優しい!バーチャルな父親とは言え、ちゃんと気遣ってて偉い!
こんだけ傷だらけだと、もうオレたちに任せちゃった方がいいような気もするよなぁ。
やる気満々だなぁ。勇者っていうのはこういうものなのかもしれないな。
モガマルも見習おう。モガマルも勇者だもんな!
旅の人……。一応勇者且つオルテガの息子ってことになっているんだけど。
これは明かさない方がいいのかな?
それとも、アリアハンの王様みたいに、「お前が私の息子とはにわかに信じがたい」とか言われたりしちゃうのかな。実際息子ではないもんな。見た目も全然似ていないし。
モガマルぅ。しもべたちにそんなわざわざ聞かなくてもいいのに、一応聞いてあげるの、本当に優しいなぁ。えらい。
モガマルがそうと決めたら誰も逆らわないっていうのに。
しもべたちの意見を尊重した風に見せて、圧を与えないようにしている!さすがモガマル、扱いを心得ている!雇用主として完璧な姿だ!
しかも自分も勇者なのに、オルテガに「勇者なら心強い」というリップサービスまでしてあげる始末。モガマルのコミュニケーション能力には頭が下がる一方だぜ。
よぉし、勇者の父親、勇者オルテガも仲間になったことだし!いっちょ目の前にいるキングヒドラでも倒してやるか!大丈夫、モガマルなら余裕余裕!
次回予告
打倒ゾーマに燃えるオルテガを仲間にしたモガマルは、キングヒドラに戦いを挑む。
キングヒドラの猛攻になんとか耐え抜くモガマルたちであったが、傷ついたオルテガにはその一撃一撃が常に致命傷であった!
次回、「しっかりしろ!オルテガ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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