二回目に戦ったときに最終的になるあのドロドロした姿。
いやきったないな!!となるあの姿。
オルゴ・デミーラは変身を3回したのちに、あのドロドロの姿になる。
まだ変身を残していたのかこいつ!フリーザかよ!いつ終わるんだこの戦い!となり始めるころ。
正直ドロドロになったらもうほぼ勝てる。
そこまでのオルゴ・デミーラの猛攻に耐えられたパーティーであれば、今更負けることはない。
もう力で押し切って勝てる。羊で押し切って勝てる。
ドロドロになったらオルゴ・デミーラはもう負け。いかにドロドロにならないかがオルゴ・デミーラの生死の分かれ目。
でももしもドロドロのオルゴ・デミーラ、ドロド・デミーラが勝っていたら!
どうなるのだろうか!!
果たして!!
辛くも主人公たちに勝ったオルゴ・デミーラは、ドロドロだ。ドロドロぐちゃぐちゃだ。
これはどこかで身を休めなければいけない。どこだろう?
まぁ魔空間の神殿だろう。
前に神さまと戦ったときも辛勝したのち、体を休めるために魔空間の神殿で長いこと休んでいたし。
もう実家みたいなもの。第二の故郷。
さぁてじゃあドロドロの体をしっかり休ませなきゃね。
と、ただ休むだけにもいかない。せっかく目障りな主人公たちを倒したんだから、世界中にいる魔物たちに命令して、また各地を封印して回ることにする。オルゴ・デミーラ、休みながらもせっせと働く頑張り屋さんだ。
前に神さまと戦った後も、そうやって体を休ませながら世界各地を封印したし。持つべきものはいい部下。
既に一回やっている工程だからドロドロでも難なく実行できる。封印ノウハウもばっちり。
一方世界中の人たちからすると、神さまが復活したと思ったら実は魔王ということでただでさえ絶望しているというのに、唯一の頼みの綱である主人公たちもやられてしまったからさぁ大変。絶望 of 絶望を味わう。無気力HP1状態。
これは魔王陣営にとっては好都合、簡単に封印できてしまう。あれよあれよという間に封印していく。
これは困ったなぁと動き出したのが、マール・デ・ドラゴーンの頭領、シャークアイ。
とりあえずエスタード島の人たちを自分の船に避難させることに。やっぱりほら、息子を今まで育ててくれた島の人たちだからさ、恩義、あるよね。シャークアイの船は町といえるほどの広さがある、なんとか皆入り切るだろう。
あら不思議、エスタード島はまたしても無人島になっちゃった。
そしてシャークアイ率いる腕利きの精鋭たちがオルゴ・デミーラに挑もうとするのだ!魔空間の神殿に辿り着けずまたしても氷漬けになる気がするけど。
さて、オルゴ・デミーラは体を休めつつも着々と世界を封印していく。
そして!
とうとう!
世界中の島・大陸を封印することに成功した!
エスタード島をのぞいて!!
…………。
エスタード島には人がいないから別にいいやと思ったらしいオルゴ・デミーラさん。それよりも今は、復活するために早くドロドロの体を治さなくちゃ!
よぉし、体が治るまでは、世界のことは一旦お休み!誰も魔空間の神殿に入ってこないでね!
そしてシャークアイのおかげで生き残ったわずかな人々がまたエスタード島に戻ってくる。
そこから長い長い月日がたち、エスタード島の人々は魔王のこともかつて世界にはもっと島や大陸があったことも忘れた。
そんなある日、世界中にエスタード島しかないなんて信じない!と息巻く少年少女たちが森の奥地の神殿に足を運んだ……。
ループ!!!
そして、何回か繰り返しているうちに、修行を終えた本物の神様に倒される。
(文・リモート侍)
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