前回までのあらすじ
ルビスさまに改めて勇者とはなんなのかを教えられたモガマル。
まぁそんなことはいいから早く牢屋から脱出しよう。
前回
第二十話 も、もしかして本物なのか!?
牢屋の奥にあった洞窟を抜けてさっさと脱出だ。
警備も手薄だし、なんてことはなかったな、はっはっは!
いやーしかし、このあとどうしようか。あの話を一切聞いてくれなさそうな王様をなんとかしないといけないよなぁ。
うぉ、なんだこの聞き覚えのある声は。
だ、誰かいるのk……
(モガマルがびっくりしすぎて吹っ飛んだスラッピ)
こ、こいつ、サマンオサの王様じゃないか!?!?
や、やっぱりそうだ!なんでこんな地下深くの暗ーいところに王様が?閉じ込められているのか?でもさっき王様に会ったんだよな……。あのあと自ら牢屋に入ったのか?なんだ?オレたちが牢屋に入っている間にサマンオサに革命が?サマンオサ革命が起きたのか!?
違った。
確かによく見れば眉毛が下がっていてさっきの王様とは人相が全然違う。弱そう。こいつ弱そう。すぐ人に騙されそう。
あー、なるほど、変化のつえか。町の人もそんなことを言っていたなぁ。王様が持っていた変化のつえを使って、誰かが王様に成りすましているんだな。
でもなんで王様は変化のつえを持っているんだろうか。もしかしてこの国の王様はみんな一様にこの姿をしていて、時期が来て新しい王様が即位するときに、変化のつえを使ってこの姿になっているのかもしれない!そうすれば王様はずっと同じ姿だから、国民が王様の姿を覚える手間が省けるぞ!
な、何にでも化けられるだって!!思っていたよりもとんでもない代物のようだ。しかしなぁ、この人が本当に王様なのかという確証も得られないし、あの王様が変化のつえで化けているという証拠もないわけだよキミぃ。もしかしたら君こそが王様にとって代わろうとしている悪いやつかもしれないじゃないかぁ。今の王様よりもましな政治をするのであればそれでもいいかもしれないが。
何はともあれ、その変化のつえで化けているやつの正体を暴ける何かがないとこちらとしては動けないですよねぇ。
あったわ。すぐあった。
そうか、このラーの鏡というのがあれば今の王様の正体を暴けるだな。なんでも持っているなサマンオサ王。変化のつえは盗られたけど、ラーの鏡は盗られずにすんだのか。えらいもんだ。
次回予告
本物と思われるサマンオサ王から重要な情報を得たモガマル。
よぉし、そのラーの鏡を持って、牢屋にぶち込んでくれた王様に会いに行こうぜ!
次回、「さぁ、観念するといいぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
関連記事