ドラクエのモンスターたちは○○系というように分類することができる。スライム系や悪魔系などがあり、当然のことながらドラゴン系もある。
ドラゴンと言えば、冒頭の画像のモンスター。これに類するモンスターがドラゴン系になる。
しかし中には、「お前本当にドラゴンか?」と言いたくなるようなモンスターもいるわけだ。
へいへいへいちょいと聞き捨てならないぜ、とでもいいたげなモンスターが割り込んできた。
彼は樹氷の竜。なるほど、竜というからにはドラゴンだ。ドラゴンの魔物って書いてあるし。だが樹氷から作られたのだな。大人しく樹氷をやっておけばよかったものを。
聞き捨てならないかどうかはこれから紹介するモンスターたちのドラゴンじゃないっぷりを見てからにしてもらおうか。
じゃあまず一匹目だ。
お前はとりあえず、タツノオトシゴだ。説明文にも書いてある。自他ともに認めるタツノオトシゴだ。タツとついているからドラゴンだと?そうはいってもお前はタツノオトシゴでしかない。
タツノオトシゴによく似た生きものとしてシードラゴンというのがいるが、タツノオトシゴの英名はシーホースだ。馬だ。馬。お前は馬だ。けもの系にいくべきだ。
怒らせたみたいだ。でもドラゴンじゃない、絶対。
たつのこナイトはまだいい。次の方がもっとドラゴンじゃない。
亀だ。亀。これ亀だ。タートルって言っちゃってるもん。
だが調べてみたらドラゴンタートルというやつが、中国の伝説上の生き物としているらしい。
大義名分を得た!とアイアンタートルが言いそうだ。だが、ドラゴンタートルは頭が竜たしい。こいつ頭も亀。よって、亀。
殻にこもって威嚇された。攻撃性を浴びた引きこもりはたちが悪い。
そんな亀よりももっとドラゴンじゃないやつもいる。
はい、アウト。
「ヘビという名が付いているが、実はドラゴン系」、いやヘビです。
お前のようなドラゴンがいるか。こいつがドラゴン系と知ったときの衝撃たるや。
蛇神であるナーガが竜と言われていたこととかいいから。ヘビはヘビだから。ヘビを出されて「ドラゴン」ですとか言えないから。
こわ。絶対縦に伸びるタイプだと思ったのに、横に伸び始めた。でもそんな怖い脅しをかけてもお前がヘビだという事実は変わらない。
最後に紹介するのはこいつ。
ハイ完全に人~~~~。完全に人ですよ~~~。「人間のように見えるが」じゃなくて人間だと思いますぅ。
「ドラゴンの血が流れているという」なんて不確かな情報でドラゴン系に分類できるのはおかしい。
じゃあ私も見た目人間だがスライムの血が流れているのでスライム系に分類してくれ。
「ひゃっほう!」じゃないよ。めちゃくちゃ陽気だな。これがドラゴンの血のなせるわざか?
ほら、ドラゴン系なのに到底ドラゴンに見えないモンスター、いただろ。
……しょんぼり。
(文・鎖骨戦士ヤマネ)
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