2019年夏、まさかのドラクエが完全映画化されたわけですが、今後どうなっていくのでしょうか。
もしかして、今後もドラクエの映画って作られていくのでしょうか。
ドラクエ映画第一弾(完全に後継が出ることを前提とした言い方)はドラクエ5を原案としています。
完全オリジナルストーリーもいいですが、すでに慣れ親しんでいる作品を原案とするのは観客の囲い込みとしてはいい案です。
ではもし、これからまたドラクエの映画を作るとして、どの作品を原案としたら面白そうでしょうか。暇つぶしがてら考えてみたいと思います。
ん~、やっぱりな~、ドラクエ5はドラマ性がものすごく高いですから、それで選ばれたところありますからね。次回作もドラマ性を大事にしていきたいですね。
案1 ドラクエ4の2章
別に物語全編を映画にしなくてもいいんじゃないかなと思います。どうしても長くなりすぎてしまって、削ってしまうエピソードが出てきてしまうので。そうするとどうしてもファンは悲しいですよね。なので、たとえば一部分だけ切りだして映画として作り変えてみたりとか。
そう考えた時に、ドラクエ4は章仕立てになっているので非常に作りやすいんじゃないかなと。
2章なら、登場人物がアリーナとクリフト(とブライ)なので画面映えもいいですし、おてんばなお姫様と、ひそかにお姫様に恋する神官(とお目付け役のおじいさん)という構図はキャッチ―で、ドラクエをやっていなくても受け入れやすいと思います。
ドラマチックさを足すために、アリーナはすっごい強いのに、クリフトがアリーナをかばって大けがしたりとかする展開が欲しいです。逆でもいいな。自分の無力さを嘆くクリフト、よい。
2章ラストがバッドエンドなので、そこだけどうするかですねぇ。あくまで原案なので、うまく話がまとまるようハッピーエンドにしてもいいとは思います。あくまでも「原案」ですから、元のままにする必要はないですよね。やりすぎはよくないかもしれませんが……。
映画は映画!ゲームはゲーム!別作品!あくまで元になっているだけ!と割り切るのがこういう作品の無理のない楽しみ方ですね。
案2 ドラクエ9
ドラクエ9もよさげです。ドラクエ9はポップな世界観とは裏腹に、シリーズ中でもわりとストーリー展開が重めで、ラスボスのラスボスゆえの動機も悲しいものがあります。
いっそエルギオスとラテーナに焦点を絞って話を進めるのが面白そうです。本編では主人公だったあの天使は、あくまで傍観者や語り部になってもらって。
悲恋ですね。悲恋を描いた作品になりそうですね。でも最後はハッピーエンドですから。映画の副題もそのまま「星空の守り人」でよさそうです。すごい綺麗。内容よりも映像重視で作ってほしい。
エルギオスとラテーナが中心の恋物語なので、だいぶ本編とは違う内容、というか本編では描かれていない内容になると思います。逆に自由に話を作れていいかも。
ゲームの内容を2時間程度の映画に収めようとすると、どうしてもどこかでボロというか妥協が出てきてしまうと思うので、こういった工夫が必要なんでしょうね。映画を作る人ってすごいです。
案3 ドラクエ8の過去編
やーっぱり「ゲームが長すぎて、しかもどのエピソードも好きだから選べなくて、2時間くらいの映画にまとまりそうもないんじゃあ」と悩みました。
なので秘技、「ゲームで全然描かれなかった話作っちゃう」です。ということで、ドラクエではなかなか深く語られない両親に焦点を当てます。そう、主人公のパパんとママんです。またしても悲恋ですが。
実際気になるじゃないですか、母・ウィニアがなんで人間界に降りてきたのかとか、どうやって二人は出会ったのかとか、父・エルトリオは王位継承権を捨てることに葛藤はなかったのかとか、そもそも父ちゃん強すぎだけどなんで!?!?とか。
そういう今まで謎に包まれていた部分を描いてくれないかなぁと。
ただこういうのは、一個問題があって。今までプレイヤーが想像して各々楽しんでいた部分を、公式が全部説明しちゃうのはいかがなものか、という点ですね。全部説明してほしい!という方は願ったりかなったりですけど。その辺の折り合いが難しいですね。
個人的には観てみたいです。主人公誕生してエンディングだと思うので、めっちゃ感動しますよ、そんなの。そして映画の最後にタイトルで「YOUR STORY」って出すんですよ。この赤ん坊はあなただ!って。
映画を作るって大変だ
ゲームが長すぎて映画にするのは大変なんじゃ!と思った結果、どの案も変化球な内容になりました。しかも全部ラブストーリー。
でも、ドラクエならではのワクワクする冒険はどうしたってゲームそのものには敵わないんだから、映画は違う路線に行くのもありなはずです。
間口を広くして、ノンドラクエプレイヤーにも「ドラクエって思っていた以上に色んな側面を見せてくれるんだな」と思わせて興味を持ってもらえたら万々歳ですね。どうせならみんなでドラクエを楽しみたいですから。
ということで、どうっすかね、次の映画の案として。
(文・やなぎアキ)
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