2019年夏、ドラクエ5を原案としたドラクエ初の映画が公開されました。そのためドラクエ5愛が再燃している方も多いことでしょう。
ドラクエ5といえば、親から子、そしてさらにその子へと受け継がれる意思が物語の主軸を担っていました。
ドラクエ3も父親の跡を継ぎ、勇者として冒険する物語です。しかしやはりドラクエで親子の物語と言えばドラクエ5でしょう。
ドラクエ5発売から27年余り……。現在ではドラクエも11まで出ています。
ここらでそろそろまた、親子の物語が来てもおかしくないのでは?と思います。
そもそもドラクエは、仲間の中に主人公の肉親がいるということがあまりないです。5を除けば、ドラクエ11で初めて主人公の祖父・ロウが仲間になったくらいです。
だからこそ!親子の物語をまた描いてほしいものです。
とはいえ、ドラクエ5の完成度からわかるように、また新たに親子の話を作っても見劣りしてしまうのでは?という不安もあります。
母親を探すために幼少期に父親と旅をして、大人になって結婚をして、子供が生まれたと思ったら息子が勇者だった!なんて、秀逸すぎるストーリーです。これ以上のものは出来上がらない気もします。
でもでもでも!新しい親子の話を見たい!
ドラクエ5では父親が無念のうちに死んでしまいますが、そのまま生きていたっていいと思うんです!母親と一緒に旅をしたっていいと思うんです!めっちゃ強いかーちゃんってよくないですか?
そもそも親子の物語の何がいいかという話です。
ドラクエに限らずRPGの楽しさの一つは、一緒に旅をする仲間との絆だと思います。生まれも育ちも違うけど、同じ志を持った仲間たち、そこに芽生える何物にも代えがたい絆!みたいなのがいいわけです。
その仲間が親子ともなると、物語に出る厚みが今までとは別のものになると思うのです。主人公が成長するようなイベントが起きた時とか、仲間は普通に喜んでくれると思いますが、親ともなるとそこに生まれる感情がまた違ったものになるはずなんですよ。
グラフィックが随分と進化し、イベント時通常時の会話も豊富に表現できるようになった今ならば、親であるからこそ他とは微妙に違うというニュアンスを表現できますよ。
また、ドラクエ誕生から30年以上経過した今は、プレイヤーは子供だけとは限らず、それこそ子供を持った親だって多くプレイしているはずなのです。勇者は従来通り16歳17歳くらいで構わないのですが、そこに絶妙な年齢の親が介入することで、今までとは新たな目線でドラクエを楽しめる余地も生まれると思うんですよ。
どうですか?だめですか?
システム面的にも親子であることを存分に活かしてほしいですね。たとえば物語序盤は主人公よりもやっぱり強いんですよ。親ですから。でも話が進むにつれて親の成長速度を追い抜いていって、最終的には親よりも強くなってほしい。序盤は最前線で戦っていた親だけど、冒険も終盤に差し掛かってくる頃には控えに回っている感じがいいです。
「親父の背中って、こんなに小さかったっけ……」
をシステム面で実現させるんですよ。いいね!
などと色々妄想を語ってみましたが、ドラクエであればなんでも最高なのでOKです!いつになるかわかりませんが、ドラクエ12がすでに楽しみですね!
(文・やなぎアキ)
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