前回までのあらすじ
よ~~やくアリアハン王から解放されて冒険の旅に出たモガマル。
最初に訪れたのはジパング!ドラクエ3とは違う展開にわくわくが止まらねぇ!
前回
第十話 いけにえという文化はやばすぎるぞ!
東端に位置すると言われる黄金の国ジパングに到着したぞ!地図を見る限り東端でもないし、村を見渡す限り黄金はないしでがっかりだな!
と言っている場合ではなく、子供が急に泣き出してしまった。
この場面からいきなり見始めると、子供がまったく泣いていないから困ったもんだ。むしろこっちが「どうしたんだ!?」と聞かれてしまう。泣いていない子供をつかまえて、急に泣き出したぞ!は新手の言いがかりだ。目的が不明瞭すぎて怖い。
とはいえ、この子供が急に泣き出したのは事実だ。オレが自身を持って言おう。それにしてもこの子はなんで泣いているんだ?
なんだって!やよい姉ちゃんが!君の大好きなやよい姉ちゃんが!
生けにえ~~~。
それは穏やかではない。生けにえといえば、大体は神様的な何か非現実的な何かしらのものに捧げて、怒りを鎮めようみたいなやつだ。無事じゃ済まないやつだ。ひぐらしの〇く頃に的なやつだ。
そんな恐ろしい慣習がまだ残っているのか……。
やまたのおろちという怪物!!神様的なやつという体裁すら守っていない!怪物!!
やまたのおろちといえば、8つの頭と8本の尾を持つ怪物で、須佐之男命が草薙剣で倒した伝説の生き物だな。そうかー、ジパングにいたのかー。勇者追憶ツアーでまさかおろちの話を聞くとは。このアトラクション本当に面白いな。
どえーーーー。みんな食べられちゃうのか!
そ、それは……モガマル……どう思う?
そうだなーーー!
んもー、とりあえず率直に困るよね!この少年もさっき、みんな困ってるって言ってたしね!全・面・同・意!
いつも素直な感情を表に出していたモガマルだが、ここまでまっすぐに相手に全面同意するとは。これが感情のミラーリングってやつだなぁ。
いやでもほんと困るよね。なんとなく、この村でやるべきことが見えてきたな!
次回予告
ジパングを支配する恐怖の怪物、やまたのおろち!
正義感の強いモガマルが、生けにえになりゆく人々を、そして人々を脅かす恐ろしい怪物をみすみす放っておくわけがない!!
次回!「やまたのおろちを放ってはおけない!」!!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!!
(文・やなぎアキ)
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