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【ドラクエ11】時を遡る前の仲間たちにもう一度会いたい。

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正直めちゃくちゃ迷いませんでした?時のオーブぶっ壊すの。

 

 

 

ドラクエ11はシリーズの中でも思い切った展開がとても多かったですね。シリーズ屈指の鬱展開を繰り広げてくれるドラクエ7に負けず劣らずでした。

 

世界の崩壊。多くの犠牲。何よりも大切な仲間の死。今思い返しても本当に泣けます。

 

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世界を救うために生まれてきた勇者だ!全て全てこの手で救ってみせる!世界に平和を取り戻すんだ!と希望に満ち溢れて冒険に出た勇者こと私ですが……。

一連の絶望の数々に「勇者なのに、大事なものを何一つ守れない!世界どころか、命一つも救えない!!なんて無力なんだ!!」と大号泣して就寝した夜がいくつもあります。何なら書いてる今もちょっと泣いてます。

 

しかし、そんな泣き虫勇者を支えてくれたのは、やはり仲間でした。みんながいたからこそ、あの荒廃した世界を、まっすぐに旅出来たんだと思います。それはこれを読んでいるあなたも同じではないでしょうか?

 

 友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする。そんな言葉がありますが、ドラクエ11はまさにそんな作品だったと思います。


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人々が暗く沈んでいる世界のなか、それでも時には笑いながら旅できたのは仲間のおかげでした。辛いことを一緒に乗り越えたからこそ、その絆はより強固になっていきました。

 

行く先々で打ちひしがれている人を見る度に、必ず世界に平和を取り戻そうと、全員で決意を固めていきました。

 

それがあったから、ウルノーガを倒し世界が平和になった時に、今までにない達成感を味わうことができたんですよね。失ったものは少なくない、むしろ多すぎるほどで、それでも諦めることをしなかったから、平和な今を手に入れることができたんだなって。それは、仲間なしでは成し遂げられなかったんだなって。

 

だけど

 

やっぱり誰にも死んでほしくなんかなかった。みんなでこの平和を謳歌したかった。

 

だけど

 

そうも言ってられなくて、それに幾つもの苦難を乗り越えた仲間がそばにいるからもっと前向きになろうと思えたんですよね。それは聖地ラムダで生まれたばかりの我が子を亡くしてしまった夫婦も同様でしたね。

 

そこに、大事な人とまた会えるかもしれないという希望が芽生えました。仲間たちが口々に、自分たちにはどうしても救いたい人がいるじゃないか!と言い出します。

 

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当然です。私だって救えるものなら救いたいです。しかし私が救いたいのは、仲間だけじゃなくて、他にも大勢いる世界中の人たちです。勇者なのだから、仲間を救いたいというエゴを優先するのはいかがなものかと思いました。私たちが仲間を失った悲しみと、ラムダの夫婦が我が子を失った悲しみ、どうして私たちの悲しみの方が優先されるのでしょうか。私はそこに納得がいかなく、なんとなく渋々に忘れられた塔に行きました。

 

するとなんと、過去にまるっと戻って世界崩壊すらも防げるというではないですか。そうならば、仲間どころか、全ての人を救うことができるのです。これには勇者も迷う手はありません。

 

しかし。

 

時を遡れるのは一人だけ、勇者ただ一人だというのです。

 

せっかく平和を取り戻した。仲間たちとの絆も強く、みんな前を向いて生きていこうとしている。そんな中で突然突きつけられる選択。

 

ここで勇者こと私は、先ほど勇者である自分のエゴを優先するのはいかがなものか!と思っていたにも関わらず、仲間と別れたくない!という紛れもないエゴに苦しめられることになりました。

世界のためを思うなら、みんなみんな救いたいという気持ちは変わらない。だけれど、せっかく築いてきた仲間との絆を、思い出という過去に閉まって一人旅立つのがたまらなく寂しかったのです。

 

それは仲間も同じだったようで、彼らは勇者の前に立ちふさがります。失ってしまった大切な仲間と世界中の人々。救いたい気持ちは一緒のはずだけれど、彼らもまた、勇者というただ一人とを天秤にかける苦しい決断を迫られたうえで、苦楽を共にした勇者とこれからも一緒にいたい自分の気持ちを優先したのです。それは、仲間にとって勇者は勇者というだけではなく、何にも代えがたい友人だったからだと思うのです。

 

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時を遡りたくなかったというのが、本音です。それをしてしまったが最後、もう二度と今の仲間とは会えないから。こんなにも喜びも悲しみも分かりあえた仲間を失うのは、辛い以外の何物でもありません。時を遡り、再び彼らと出会ったとしても、やはりどこか寂しいのではないだろうか、と思うと足が前に進みませんでした。

 

それでも、勇者は世界を救う存在だから、時を遡る決意をしたのです。多くの勇者にとって、それは重い決断だったでしょう。そりゃあ、誰も失わず平和を取り戻せるなら、それが一番いい。誰も失わない未来があった方がいい。それをすることで、今友人を失う仲間たちが生まれたとしても、それは希望のある未来のはずだし。

 

仲間たちは勇者が時を遡ることに対して固い決意を見せると、今度は力強く送り出してくれます。大切な仲間だからこそ自分たちのわがままで止めるわけではなく、意思を尊重してくれる。本当は、行ってほしくないのに。

 

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時を遡ることで、再び仲間たちと出会い、世界の崩壊も回避することができました。明らかに、前の世界よりも救うことができた人々は多いです。

 

それでも時折、時を遡る前が懐かしく感じます。こちらの世界にも、崩壊後の世界のことを微かに覚えている人がいるようですが、それでも思い出を共有しているわけではありません。ふと、一人ぼっちのような感覚に陥ります。こちらの世界の仲間だって、かけがえのない仲間であることは間違いないのに。世界を隔てて、比べるなんてことできないくらい大切なはずなのに。

 

だけれどやっぱり前の世界の仲間たちに会いたいと思ってしまう。せめて、こっちの世界でも平和を取り戻したよと伝えたい。だから、心配しなくていいよ、と。

 

 

 

時を遡る前、セーニャはこう言いました。

 

 

あなたと一緒に冒険した日々は私にとってかけがえのない時間。私絶対に忘れません……。だから……勇者さま……。…………だからっ……。

 

 

また私のこと……探しだしてくれますか?

 

 

勇者もまた、かつての仲間たちに探しだしてもらえることを祈るばかりです。

 

そして、もう一度 仲間と旅をしたいです。

 

(文・やなぎアキ)

 

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