いただきストリートSPは多くのドラクエキャラクターとFFキャラクターが共演した作品。ドラクエとFFが同作品で夢のタッグを組む!というその前に、そもそもドラクエの各作品のキャラクターが共演するという時点で夢のような作品です。
しかし、いたストは過酷なボードゲーム。夢のようなゲームだぁと浮かれているわけにもいかないのが現実です。
ムーンブルクの王女・プリンは滅ぼされた国の再建のため、いたストに参加しています。
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そんな、他のキャラクターとは参加意識が重すぎるプリンさん。一国の王女のプライドもあるのでしょう。同じゲームに参加しているサントハイム国の王女・アリーナへ対抗心をメラメラと燃やしています。
ゲーム開始からめちゃくちゃターゲッティングしてくるプリンさん。それもそのはず。彼女は国を建て直すというあまりにも大きすぎる使命を負っているのですから。あなたとは覚悟が違うのよ!という感じでしょうか。
でも泣いちゃう。「勝つのは私よ!!」と息巻いておりましたが、思いもよらぬ場所にワープさせられてしまい心が折れたようです。画像右下の資産を見てもらえればわかりますが、プリンさん思いっきり最下位ですしね。
エリアの独占をされると利益ががっぽり増えます。それはなんとしてでも止めないと……と目を閉じ何か対策を考えるプリンさん。心の声駄々洩れ。じんわり微笑んでいてなんだか怖いです。
賞金を獲得したアリーナを祝福するのかと思いきや、その賞金を間接的にいただこうとするプリンさん。そういうゲームなのでこのセリフは当たり前と言えば当たり前なのですが、なんとなく黒さが伺えて来ました。まぁ所持金79Gで資産もドンケツなので仕方ないのでしょうか。
そんなドンケツプリンさんですが、王女としての威厳というのは失えないので、他プレイヤーからお金をいただいたときには一応の余裕を見せたりもします。いただいたとてビリであることは変わりないので、逆に申し訳ないですね。
申し訳ないですね、と言った舌の根も乾かぬうちに人の失敗を喜ぶプリンさん。いたストに出演したキャラクターは高確率で腹黒くなりますが、プリンさんも例外ではなかったようです。人の失敗を願っているうちに最下位は脱したようでなによりです。
腹黒プリンさんはアリーナにもどんどん嫌味を言っていきますね。気づけばプリンさん、2位です。しかし所持金と資産を見てください 。圧倒的にアリーナが勝っています。裕福なものが貧乏人に手を差し伸べることは当然でしょう。ムーンブルクの再建にサントハイムも力を貸しますよっと。
資産の差を見せつけられて愕然としているようです。アリーナに勝つこと、それこそがムーンブルク再建の第一歩なのですね。しかしこう言われてしまうと、アリーナもどうしたらいいかわからなくなってしまいますね。勝負事での泣き落としはずるいです。
ここからプリンの怒涛の泣き落とし作戦が始まります。
えええ~~~。そこまで言いますでしょうか。勝負で勝とうとするのは当然ですのに。ちょっとアリーナが勝っているからって、自分が負けているからってその理屈はおかしいですよぉ。外交問題にヒビが入りそうな発言です。
ズルいって涙目で言われちゃうともうどうすれば……と思ってしまいます。言いたくなる気持ちもわかりますが。どうやらアリーナはすでに目標金額に達して、あとはゴールするだけのようなので。というか、プリンさん、またしても最下位ですよ。
今までさんざん心の声を駄々洩れさせていたプリンさんでしたが、あまりのショックに声も出せなくて本当に心の声になったようです。諦めていないようですが、ぶっちぎりビリなんですよね。さきほどの威勢のよさはどこに行ったのでしょうか。
冒頭で「勝つのは私よ!」と意気込んでいましたが、それが今や「最下位になっちゃう……どうしよう……!」ですからね。
「ごめんなさい、アリーナさん。勝つのは私よ!」と啖呵を切られたアリーナの心境はなんとも複雑なものでしょう。
いたストはなかなかメンタルに来るゲームですね。
(文・やなぎアキ)
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