デルカダールの双頭のワシ、グレイグとホメロス。
ホメロスは冷徹な軍師、グレイグは実直な騎士といった具合であり、両者ともドラクエ11の物語には欠かせない人物です。
しかし、もしグレイグがいなかったらドラクエ11のストーリーはどうなっていたのか。ちょっと考えてみたいと思います。
イシの村がやばい
グレイグが物語中でした功績といって、一番最初に思いついたのがイシの村のことでした。
物語序盤、勇者がデルカダール王に謁見した後に、悪魔の子を育てた村としてイシの村は焼き討ちにあいます。
その際に陣頭指揮をとったのがホメロス。ホメロスは村人を皆殺しにしようとしますが、すんでのところで止めたのがグレイグでした。グレイグのおかげで、イシの村の人々は命だけは助かったのです。
しかし
ここでもしグレイグがいなかったら。
考えるだけで恐ろしいです……。
ただでさえ、焼き尽くされた故郷を見た時のあの絶望は計り知れないものがありました。そして、だからこそ幼なじみのエマと再会できたときに、泣いて喜んだものです。
グレイグがいなければ、勇者はユグノアとイシの村、二つの故郷を失ってしまうというドラクエ5主人公にも引けを取らない程の悲劇の主人公になっていたでしょう。
もしかしたらベロニカが…?
世界崩壊後、ベロニカの行く末を知った勇者一行。そのときグレイグは後悔と自責の念に苛まれていたはずです。
自分がデルカダール王、つまりはウルノーガを命の大樹に連れてきてしまったが故に起きてしまった悲劇だろう、そう言って自分を責めます。
もしグレイグがいなければ、あの悲劇は免れることができ、さらには世界は崩壊しなかったのかもしれません。
しかし、その可能性は低いでしょう。仮にグレイグがいなかったとしても、ウルノーガは結局あのタイミングで命の大樹のもとに辿り着いていたはずです。ホメロスという臣下がいるわけですから、結局はこちらの分が悪いことには変わりありません。
どうせ命の大樹で相まみえたホメロスの闇の力の前では、なすすべはないのですから。
たとえグレイグがいなかったとしても、ベロニカと世界の運命は変えられなかったことでしょう。それこそ過ぎ去りし時を求めない限りは。
それであれば、グレイグがいてくれてた方が仲間は増えるし、最後の砦の英雄として人々を救うこともできるしで、助かりますよね。
ホメロスはこうなる
グレイグの話をする上で欠かせないのが、やはりホメロスという人物。彼は自分よりも常に先を行くグレイグに強い劣等感を抱いていました。
そんな心の闇をウルノーガにつけこまれ、勇者の行く手を阻む魔物にまで成り下がってしまったわけですが……。
もしも
グレイグがいなかったとしたら彼はどうなっていたでしょうか。
デルカダール唯一の神童として、武力知力ともに国のトップを飾っていたかと思います。そうなれば、誰かに劣等感を抱くこともなく、子供の頃のままのまっすぐなホメロスでいられたかもしれません。
聡明な彼のことです、もしかしたらウルノーガに憑依された王の異変をいち早く察して、勇者の物語が始まる前になんとかしてくれた可能性もあります。
そうなるとドラクエ11の話自体がなくなってしまいますね。
う~ん、却下却下!
ドラクエ11をプレイしたいので、グレイグには復活してもらってホメロスには存分に劣等感を抱いてもらいましょう。
オーノー
グレイグは真面目で実直、主君に忠実という、絵に描いたような騎士っぷり盾っぷりを見せてくれます。
そんな彼もお茶目なところがあり、ロウと同じくムフフ本に目が無かったり、たまによくわからない天然発言をしてみたりと、パーティーに欠かせないネタ要員な部分もあります。
彼とシルビア、もしくは彼とロウなどの掛け合いが楽しいからこそ、世界崩壊後も前向きな気持ちで旅が出来ていた部分があります。
しかし
もしグレイグがいなかったら、そんな楽しい旅だってできないのです!
「俺のオノが溶けてしまった、オー ノー!」
が聞けなくなってしまうのはいや!!
グレイグはドラクエ11に欠かせない
もしかしたらベロニカはなんとかなるかなと思いましたが、やはり逃れることはできませんでした。
それよりも、グレイグがいないことで起きる不利益の方が多かったですね。ドラクエ11自体が始まらなくなってしまうとはよもや思いませんでした。
グレイグは大事な仲間だぜ!
(文・やなぎアキ)
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