1986年5月27日、ドラゴンクエストが発売されました。
今でこそ、多くのハードで発売されているドラクエですが、初めはファミコン。そして、当時はまだ馴染みがなかったRPGというジャンルのゲームでした。
しかし今やドラゴンクエストは国民的なゲームとなり、海外でも人気を博しています。RPGと言えばドラゴンクエスト、といっても過言ではない程のネームバリューとなりました。
ではこのドラゴンクエスト1、一体どれほど売れたのでしょうか?
ドラクエの売上本数
さっそく勿体つけずに申し上げますと、ドラクエの売り上げは150万本です。
この数字を見て、
ええええええ、150万本!すげーーー!
えー、それってどれくらいすごいの?
びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛
と、反応はそれぞれだと思います。
正直数字だけではイマイチわからないなというのが感想としては多い気がします。
ちなみに、次作のドラクエ2が240万本です。最新作であるドラクエ11が300万本越えを達成しており、ドラクエ7とドラクエ9は脅威の400万本越えです。
これだけ聞くとドラクエ1は大したことないのかな?となるかもしれません。もう少し売上本数について見ていきましょう。
ファミコンの他ゲームの売上本数(国内)
ファミコンで最も売れたゲームは、皆さんお察しの通り、『ポートピア連続殺人事件』!なわけはないですね。
もちろんあの不朽の名作である『スーパーマリオブラザーズ』です。
マリオブラザーズは680万本以上売れています。これは国内に限った話であり、海外も含めると4000万本以上売れています。
2番目にもやはりマリオが来ます。『スーパーマリオブラザーズ3』の384万本です。
そして3位に、我らがドラゴンクエストが食い込みます。
そう、『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』です!
こちらは380万本売れています。1位であるマリオブラザーズには到底及びませんが、マリオブラザース3にはあと一歩で届きそうです。そう考えると、さすが社会現象になっただけはあるなという感じです。
では、記念すべき一作目であるドラクエ1は一体ファミコンの売上の順位としてはどこなのでしょうか?
それは、20位です!
ええええええ、20位!すげーーー!
えー、それってどれくらいすごいの?
びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛
と色々意見と奇声が飛び交うかと思いますが、実はファミコンのソフトというのは1000本を超えます。そのうちの20位です。
これはなかなか素晴らしい記録ではないでしょうか。
ドラクエはやっぱりすごい!
それでもやっぱりパッとしないなぁと思う方もいるかもしれません。
しかし良く考えてみてください。
当時の日本ではRPGというのはまだ一般的ではなく、一部のゲームオタクしかやらないようなジャンルだったのです。いわば未開の地。
そこに切り込んだのがドラクエです。RPGという概念を取っ払った状態でドラクエをプレイしてみるとわかりますが、端々まで込められたRPG初心者への配慮がまざまざと感じられると思います。
そんな開発者の語り切れないほどの思いがあったからこそ、ほとんど誰もやったことがないRPGというジャンルで、売上150万本・20位の記録を叩き出すことができたのです。
実際にファミコンの売上ランキングを見てみるとわかりますが、上位を占めているゲームはいわゆる「ファミコンのゲームだなぁ」というものが多いです。
それこそマリオのような横スクロールのアクションゲームだったり、テトリスのようなパズルゲーム、ゴルフやマージャンなどの、ストーリーなどの要素があまりないものが多いです(厳密にはあるんだろうけれども)。
そこに悠然と輝くドラクエ。フィールドを歩き、ダンジョンを探索し、町の人々と話し、世界を救う。そんな壮大なドラマをあの小さな心もとないカセットに詰まっています。
今でこそ、ドラクエの売上記録を見ても、まぁまぁそうかなと思いますが、
RPG?ナニソレ?ドラゴンクエスト?とは?
という時代背景を考えると驚異的な数字であるとわかりますね。
そして、そのドラクエの功績があったからこそ、後続のドラクエ2は240万本、そして伝説のドラクエ3が誕生するわけです。
やっぱりドラクエは一作目から最高だなぁ!!
(文・やなぎアキ)
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