表題の通りです。はい。
おやおや?ウォルロ村になにやら学者先生がいらっしゃいますね。何かを研究しているのでしょうか?気になったので話しかけてみることにしました。
あの~、すいませ~ん。
き、急にそんなことを言われましても。存じ上げていないです。スライム界での流行の発信地ってなんですか。
あ、丁寧に自己紹介をしていただきました。スライム界の研究をしているモードンさんですね。私は元天使の現人間です。よろしくお願いします。
へぇそうなんですか。スライムってオシャレするんですね。さすがスライム界を研究している学者さん、そんなことを知っているとは。
え、あ、はい。既に聞きましたけど。
これはあれでしょうか、私が先ほどモードンさんのことを学者さんと呼んでしまったから、聞き逃してしまったのかな?と思われたのでしょうか。
だとしたら申し訳ないです。はい、モードンさんですね、よろしくお願いします。
なるほど、なんの花がスライムたちの間で流行っているのかはわからず、ウォルロ村までわざわざ来たのですね。学者さんはモードンさんみたいにフットワークが軽くないといけないんですねぇ。お疲れ様です。
ここまで来ても見つけられなかったんですね。モードンさんほどの有識者でも見つけられないとは、本当にレアなんですね。
お?
え?
けっこう名前呼んだよ?そんなに名前を刷り込ませたいのか……?なんだこの人……。
あ、はい、ありがとうございます。
聞いたところ、あなたはなかなか自己顕示欲が強い人のようです。とも言えず。
というかこの言い方、絶対何か依頼されるな……。
ああー、やっぱり。
いや、まぁ、ちょっと変わった人ですけど、これくらいなら引き受けてもいいかなぁ。学者さんって変わっている人が多いっていいますし…………
ごめんなさい、やっぱり引き受けられないです。
いやだってもう意味わからないもの!申し遅れるってなに!?さっきから全然遅れてないよ!ずっと連続している!申し続けている!
「あ、申し続けています。私はスライム界の研究をしている学者のモードンといいます。次の自己紹介が30秒後に控えていますので、今聞き取れなかった方は次の自己紹介で聞き取ってください」
って言ってよ!定刻通りだよ!
スライム界の流行には興味ありますが、あなたの自己紹介が脳内を蝕んでいく気がしてきたので遠慮しておきます。お力になれず申し訳ございません。では、さようなら。
多分目の前に「スライム界の研究をしているモードン氏」というプラカードが掲げられていても自己紹介する、この人。
(文・やなぎアキ)
【編集部注】この記事では、モードン氏の台詞画像を入れ替えて遊んでいるだけです。氏が自己紹介するのは最初の一回だけなのでご安心ください。
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