某ポケットにモンスターを入れるゲームのように、○○ポケモンモンスターみたいな分類があったら、まぬけモンスターはこいつだと思います。
そう、ももんじゃです。
ももんじゃを取り上げるにあたって、彼の画像をじっと見つめて思案していたら
「こいつすごい間抜け顔だな」
という考えが止まらなくなり、あひゃあひゃ笑う羽目になりました。
いきなり関係ない話
ところで、もんじゃ焼きってビギナーには大層難しい食べ物じゃないですか?
初めてお好み焼き屋で目にしたとき、度肝を抜きました。お好み焼きみたいなものかと思っていましたが、全然違うわけです。
なんで土手を作らなきゃいけないんだよ、このほぼ液体みたいなやつはなんなんだよ、そしてどれくらいになったら食べればいいんだよ、なんでみんな知った風に食べてるんだよ。
友人が手際よく焼いているのを横で注視して技を盗んだものです。突然「もんじゃ焼き焼いてよ!」と言われる日がいつ訪れるかわからないのですから。そんな日は来ないと思いたいです。
ももんじゃの活躍
話を急に戻します。
もんじゃ焼きみたいな名前のモンスター、ももんじゃ。
スライムに勝るとも劣らないその愛らしさもあり、ドラクエ界のマスコット的な存在になっています。
数々の外伝作品にも出演し、テリーのワンダーランドではダンジョン内の穴を示してくれる便利道具である「ももんじゃのしっぽ」なるものが登場しました。
果てはヒーローズ2でメダル王に抜擢される始末。
「よく来たもじゃあ」「バイバイもじゃ~」
と、出だしは王たる威厳を醸し出そうとしているのに、別れ際にはめちゃくちゃにフランクになっているキャラぶれぶれなところ、ももんじゃらしい間の抜けた感じがよく出ていると思います。
看板モンスターポジションにいるけれど
様々な作品で大活躍のももんじゃ先輩ですが、意外と本編での出演は控えめだったりします。
初登場はドラクエ4(1990年)。序盤のモンスターとして登場し、色違いの亜種にはダックスビル・メイジももんじゃがいます。
余談ですが、ももんじゃといえば4コマ漫画劇場を思い出す往年のファンも多いのではないでしょうか?
4コマ内ではピサロとの掛け合いが多かった気がします。個人的に一番思い出すのは、ピサロに意見を求められたももんじゃが、何も返せずに泣いてしまう、という柴田亜美氏の4コマです。このころからなんだか間抜けだったんだなぁ。他にも、ももんじゃとピサロの4コマネタはありますので、機会があれば探してみてください。
ももんじゃはその後本編での登場はなくなり、外伝作品での活躍のみになりました。
次に本編で登場したのはなんとドラクエ11(2017年)。初登場から27年の時を経てようやく本編に戻ってきました。
※ドラクエ10でもバージョン更新と共に登場しましたが、時期としては11の方が早いです。
ももんじゃは古株でありながら意外と登場作品が少ないのです。
なんとも惜しいことをしたものですよ。
ドラクエ5で仲間に出来たらさぞ可愛かったでしょうし、ドラクエ7のモンスター職にあればさぞ使えない職業だったことでしょう。多分体当たりとかそういうやつしか覚えないです。モフモフ繋がりでどとうのひつじを覚える可能性はありますが。
可愛いももんじゃをペットにしたい
ももんじゃは大きな黄色いくちばしと、もふもふ体毛が特徴的なモンスターです。現実にいる動物で一番近いのはカモノハシでしょうか。
そんな可愛い可愛いももんじゃをペットにしたいという欲求がある方、多いはずです。
想像してみてくださいよ、今日も疲れたなーと家の玄関をあけると一匹のももんじゃが
「おかえりもじゃ~」
と寄ってくるんですよ。てこてこと。ぴょこぴょこでもいいけど。
ゾーマ級に可愛くないですか??
※ゾーマ級……対象の腕のなかで息絶えるレベルのこと(適当)
一緒に食卓を囲んでご飯を食べるわけですよ。
あなた「モシャモシャモシャ」
ももんじゃ「もじゃもじゃもじゃ」
いや咀嚼音も「もじゃ」なんかーーーい。
とか言ったりして。
夏は暑いからって毛をカットしてあげたりするわけですよ。モヒカン部分のカットに失敗するとしばらく口をきいてくれないわけですよ。
冬は寒いからって一緒にこたつに入るわけですよ。こたつから出たくないから宅配の荷物受け取って~、とか言うと印鑑持っててこてこと玄関に向かうわけですよ。
一緒に散歩している時に、すれ違った人が連れているメイジももんじゃを羨ましそうに見つめるあなたを見て、やきもち妬いたりするわけですよ。
よくないですか???
などと言っておりますが、PS4版ドラクエ11にて加速した馬に体当たりされてふっとぶももんじゃを、ふふっと笑いながら眺めていたのは私です。
(文・やなぎアキ)
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