何度も言うようだが、モガマルは大事な仲間だ。なんていうか、あいつの素直で正直なところを、とても気に入っちまっているんだ、へへ。これからもよろしくな、モガマル!
モガマルみたいなやつがいるから、旅が楽しくなるんだよなぁ。ありがとな。
さて、旅路の途中で守り神の話を聞いたぞ。なるほど、是非お目にかかりたいもんだ!冒険の手助けも頼みたいしな!
モガマルもノリノリだ。
つよそうだな!というアホっぽい感想を言えちゃうのも、こいつの正直さと素直さの表れなんだよな。そういうの大事。
大人になるとどうしても、ごまかしちゃったり、虚勢を張ったりしちゃうもんだからな。
よーし!守り神を探しに行くぞー!
うわっ、強そうな魔物だ!
……いや、待てよ、この魔物らしからぬ風格……。
もしかしてこのキラーパンサーが守り神なんじゃないのか?いやそうに違いない!!
モガマル!守り神だ!守り神だよ!!見つけたな!
いやだからさ、
モンギャーて(前回ぶり2回目)。
独特な叫び声をあげてくるなこいつは。
それにしても、守り神に対して失礼だぞ。
守り神だってお前のこと食べたくないぞ。
おいしいおいしくないとか別にして、おなか壊しそうだもんな
本当に失礼なこと言っていたからな!わかってる?モガマル!!
ねー、なんにもしてないもんねー。
素直すぎる言動が多すぎてあまり怒る気にもなれない。
モガマルだってごまかすことはあるんだ。大事な仲間だから、許しちゃうんだ。
ただなんとなく、うんざりしすぎた自分がいつかモガマルを見捨ててしまうんではないかという一抹の不安が頭をよぎっていったことだけは、彼には内緒にしておこう。
(文・やなぎアキ)
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