前作よりもはるかにパワーアップしたドラクエビルダーズ2。
なななななんと、今作では風のマントを使って空を飛ぶことが出来るのだ。
風のマントで空を切る
人類は空を飛ぶための翼を持たない。だからこそ空に魅せられる。
でもビルダーズ2なら、冒険の途中で入手できる風のマントがある!これを使えば優雅に空を滑空できるぞ。
マントを使って空を飛べるのは主人公だけではない。主人公が引き連れていく島の仲間たちも、主人公の後に続き空を飛ぶことが出来る。大行列だ。
※シドーは脳筋だから自分で飛ばず、主人公の足につかまって上腕二頭筋を鍛えている。
飛べない私たちも、マントがあれば空を飛べるんだ。ありがとう風のマント!風のマントなしの生活はもう考えられないよ!風のマントがないと私たちは飛ぶことができないんだから!
ちょっと待って
アタシ、見たわ!家政婦じゃないけど、見たのよ!!
主人公飛んでない?
そう、あれはよく晴れた午後の日だったわ。アタシはいつも通りおやつの焼きモモガイを食べようとしていたの。
今日は絶好の焼きモモガイ日和ね~と思って、辺りを見回したの。そしたら、ビルダーの彼が、彼が……
思いっきり飛んでたのよ~~~~~。
というか浮いてたのよ~~~。
以上がモンゾーラ島の住人の証言です。それにしても見れば見るほど浮いている。この角度からは別に見えないだけで、実は乗れるような場所があるのかもしれない。
別アングル
思い切り下から覗いてみたが、乗れるようなところはなかった。完全に宙に浮いている。マリオブラザーズのテクニックにありがちな、垂直降りをするために崖っぷちギリギリにかかとやつま先だけ乗っけるあれ(細かすぎて伝わらないfor example)どころじゃない。圧倒的攻めの浮遊!
パッと見、自分の身長以上は浮遊している。身長の1.5倍といったところだろうか。なんとなく日本人男性の平均的な身長は170㎝くらいだと思うのでその1.5倍。
255㎝も浮いていることになる。
ビーデルさんも嫉妬する才能。
255㎝も浮くことが出来れば、それはもう立派に飛んでいるということだろう。
冒頭で紹介した通り、風のマントがないと空を飛べないと思っていたのだが、なんと主人公だけ悠々と飛べちゃっているのである。
ではなぜその能力を普段発揮しないのか。別に風のマントなくてもいいじゃん。一人でどこへなりとも飛んでいけば。どーせ私たちは飛べませんよーだ。
飛べない私たちにわざわざ合わせてくれることないのに!なんで自分の能力をわざわざ隠すんだ!ビルダーめ!
いや待てよ。
これはもしかして、いわゆる協調性というやつではないか?空気を読むとも言う。
そうか、彼はビルダーだ。物を作る人だ。物作りというのは一人だけの力では限界がある。よりよいものを作る為には多くの人の助けが必要だ。多くの人が集まって何かを成そうとするときするときに必要なのは、協調性だ。ビルダーである彼は、自然とそのことについて知っていたのだ。
そして協調性を慮るばかりに、自分しか持っていないこの飛べる能力をひけらかすことでやっかむものが現れて、やがて自分は孤立してしまうのでは?とこの若きビルダーは考えたのだろう。そう、浮けるばかりに、文字通り集団から浮いちゃう。才能多きビルダーでも、たった一人ではできることに限度がある。周りの協力を得るためには、能力を誇示しすぎるのはよくないと考えたのだろう。
だからみんなも使える風のマントが手に入るまで、わざわざ地面を歩いていたのか。そうかそうか、みんなで飛ぶ空は、気持ちよかったかい!
空気を読んで、私たち地上を歩くものにレベルを合わせてくれていたんだなぁ。
基本的に物体に乗っているかどうかの判定が立方体だから、範囲の狭い柵でもその立方体判定が適用されちゃったんだろうなと最後にマジレスしてみる。教えてグラフィックに詳しい人。
(文・やなぎアキ)
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