最近、業務中の休憩の在り方が問題になっていたりする。
配達中のお兄さんや警察官が水を飲んでいたりすると、仕事をさぼっている!と言われてしまうあれだ。本当にそんなことを言う人がいるのか……と驚きではあるが、話題になるくらいなので少なからずそういう人はいるのだろう。
接客業などの立ち仕事の人は、特に立っている必要のないときがあれば座ったりしてもいいのではと思う。
座りっぱなしのデスク業務の人が立ち上がっても「さぼっている!」なんて言われないだろう。座っていることが業務ではないからだ。
接客だって立っている事が業務ではないだろう。接客していないときくらい多少か座ってもいいだろうに。休憩することも立派な仕事だ。腰痛とかなったりしたら嫌だしね。
ではモンスターは?
モンスターは日夜魔王の為に人々をおそっている、わけだが、彼らも普通に休んだりする。夜になれば寝るしそうでなくても、草原で昼寝なんてざらにする。万全の体調じゃないと勇者を倒すなんてこともできないわけだから、しっかり休んで体調を整えねば。
ではマシン系モンスターは?
機械なんだから休まなくてもいいだろって思ったそこの君!そういう考えはよくないぞ!メンテナンスってわかるか!マシンもずっと稼働しっぱなしなのはあまりよくないんだ!スマホだって一日一回は電源を落とす、もしくは再起動をしてあげた方がいいんだ!24時間働けますが、マシンの寿命を考えると休ませた方がいいぞ!
ということでマシン系モンスターも休んだ方がいい。電源を落とすといきなり勇者が来た時に大変だからスリープモードがいいだろうな。これでいつでも臨戦態勢!
そういえばキラーマシン2ってスリープモードのときはどんな姿勢になるんだろう?
彼ら、浮いているじゃない?どぉ~ゆう原理かわからないけど浮いているじゃない?
私は浮いたことがないので確かなことはわからないが、浮くのって結構労力がいる事だと思う。労力がいらないのならば我々はとっくの昔に浮いているはずだからだ。靴とか履かなくて済むし。一日中仕事で靴を履いているから足が臭くなるわけですし。
休んでいる間というのはすなわち労力を費やすこともしないので、浮くのはやめよう。
そうするとどうなるんだ?彼らは足なんてものは進化してなくなってしまっている。 自立することができないわけだ。自立ができないって、それもう進化じゃなくて退化じゃない?
「休憩~」と浮くことをやめると、途端にこてんと地面に寝転がってしまう。キラーマシンン2などと言われてはいるが、その姿はなんとも情けないものだ。
いつもは振り上げている両手の武器も、だらーんとしているのだろうな。「箸より重いものを持ったことが無いんですぅ」みたいになるんだろうな。
想像するに、土日に朝なかなか起きられなくてお昼になろうかならまいか、目は覚めている、だが体が重力に勝てない、ここは界王星か……!?みたいな、そういう感じのかっこうだと思う。あれもう朝だけ重力変わっているだろ。
起きてはいるんだけど体がね、みたいな。もうすっごいソシャゲとかはやっているんだけど体がね、みたいな。
もうむりぃ、起きられない~、という感じになっちゃうとそれはもう臨戦態勢どころの話ではない。勇者たちに見つかってしまった日には、浦島太郎の亀よろしく、ぼっこぼこぼこにされてしまうだろう。かわいそう。
そんなだらーんとしていて、挙句の果てに浦島太郎の亀状態になってしまうキラーマシン2なんて見たくない。なんで足をなくしちゃったんだよう!ばかばか!ポカスカポカスカポカパマズ!
ということでキラーマシン2さんには休憩を与えるのをやめました。休憩なんて甘えだ甘え!メンテナンスなんぞ知らん、働け働け!!
どうしても休憩したかったらこの状態になるしかない。
この状態ならさすがに勇者たちもポカスカやったりしないだろう。完全にそれは勇者側に非がある。うん、これを休憩ポーズにしよう。これなら思う存分じっくり休める。
ほら、私たちも疲れているときってこんな感じで、体が分離したような心持ちになってぼーっと天井眺めたりするじゃない?それそれ、これ、それ。
でもこれ、上半身と下半身もう一回ドッキングできるんだろうか。休憩したが最後、二度と戦えない、とかじゃないだろうか。なぜか浮遊ができる不思議パワーを使えばなんとかなるのか。
飛び石連休のときに有給とって10連休にしたが最後、二度と働けない体になる、みたいなことになったらどうしよう。それが怖くておいそれと連休にすることができない、そんな私はなんて臆病なんだろう。
休憩は絶対取った方がいいけど、過度に休むのも考えようだな。
(文:やなぎアキ)
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